イリーナ・シェイクが纏った、"最も過激"なシースルードレスとは?

Culture 2023.05.24

ロシア人モデルのイリーナ・シェイクは、ほとんど裸のような衣装で、1990年代のグッチの大胆なセクシャリティを讃えた。彼女のスタイルは、5月22日に参加したイベントと調和していた。

カンヌの高級ホテル、ホテル マルティネスのホールに超シースルードレスで現れたイリーナ・シェイク。(カンヌ、2023年5月22日)

オペラグローブ、輝く胸飾り、黒のサングラス、真紅のルージュ:イリーナ・シェイクは、2022年5月22日、カンヌのホテル マルティネスのホールで、グラマラスなスタイルの全要素を盛り込んだ。一方で彼女のシルエットはまったく異なる印象を与える。というのも、37歳のモデルの全身が衣装を通して露わになっていたからだ。ほとんどランジェリーのセットアップだけで構成されたシースルードレスを身に着けていたのである。このルックは、1990年代末に“ポルノシック”スタイルを発信したグッチによって提案されたものだ。

---fadeinpager---

セックスをテーマにしたファッション

2000年代初頭、イタリアのブランドであるグッチは、アーティスティック・ディレクターのトム・フォードによって新たな息吹を与えられた。その成功の秘訣は、性欲を刺激し、挑発すること。“ポルノシック”と呼ばれたこのムーブメントは、ダブルGのTバックなどのアイテムや2003年春夏コレクションではマリオ・テスティーノが撮影したグッチの刻印がされた陰部が特徴的なキャンペーンが行われた。現在では、キム・カーダシアンハイディ・クルムなどにより、再び見せるTバックの人気が再燃している。

このスタイルは、グッチのクリエイティブスタジオが彼女に敬意を表して制作し、2023-2024年の秋冬コレクションのミラノでランウェイに登場した。カンヌという舞台に適切だったかどうかについては微妙なところだが、一部には評価された。

---fadeinpager---

ドレスコード

イリーナ・シェイクのグッチの衣装は、(ドラマのパーティの)ドレスコードにはピッタリだった。リリー=ローズ・デップやザ・ウィークエンドと共演したHBOシリーズ「The Idol(原題)」(ナイトライフとエンタメの世界に奔走する物語)のパーティに行くため、この衣装を選んだのだ。2022年8月に公開された予告編では、プロデューサーがその意図を明言するシーンが公開されている。「これはセックスだ。それが私たちの売り物だ」と。トム・フォードもびっくりの名言を残した。

---fadeinpager---

---fadeinpager---

---fadeinpager---

---fadeinpager---

 

text: Mitia Bernetel (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi

Share:
  • Twitter
  • Facebook
  • Pinterest

フィガロワインクラブ
Business with Attitude
キーワード別、2024年春夏ストリートスナップまとめ。
連載-パリジェンヌファイル

BRAND SPECIAL

Ranking

Find More Stories