ホアキン・フェニックス、次回作はナポレオンに変身!
Culture 2023.07.15
Apple TV+とソニーの共同制作映画『ナポレオン』では、俳優ホアキン・フェニックスが革命家ナポレオンを演じ、魅力的なキャリアの発展を遂げる軍事戦略家ナポレオンとその妻ジョゼフィーヌ・ド・ボアルネの情熱的な愛が描かれる。
He came from nothing. He conquered everything. From acclaimed director Ridley Scott, #Napoleon is exclusively in movie theaters this Thanksgiving. Watch the official trailer now. pic.twitter.com/Kx7FcQmBqo
— Napoleon (@NapoleonMovie) July 10, 2023
彼はどこからともなく現れ、すべてを征服した。名だたる監督リドリー・スコットの手による映画『ナポレオン』がサンクスギビングに劇場で独占公開。公式トレーラーをご覧ください。Twitter@NapoleonMovie
映画界では、フランスの歴史の偉大な人物であるナポレオンについての伝記映画を企画する構想が何十年も前から存在した。1969年にスタンリー・キューブリックが計画していた映画が挫折して以来、ハリウッドはそのプロジェクトを模索してきた。最終的に、映画監督のリドリー・スコットが皇帝ナポレオン・ボナパルトに挑むことになった。
7月10日(月)、Apple TV+とソニーによって最初の予告編が公開された。すでに映画『グラディエーター』などでリドリー・スコット監督と働いた経験を持つオスカー俳優のホアキン・フェニックスが、この野心的な映画プロジェクトを主演することになった。初期の映像から既に壮大な雰囲気が明らかになった。この映画は、「ナポレオンのルーツと急速かつ非情な帝国への道のりを、ナポレオンの妻であり、真実の愛であったジョゼフィーヌとの中毒的で時に不安定な関係というプリズムを通し、独創的で個人的な視点で描く」として紹介されている。
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ビコーン(二角帽子)
予告編の中で、ビコーンを被ったホアキン・フェニックスは、「私は自分がミスを犯したとき、真っ先にそれを認めます。しかし、私は決して間違いを犯すことはない」と述べた。その中で、登場人物の栄光となった有名な戦闘シーンが描かれている。1793年のトゥーロンでのイギリス軍に対する勝利、エジプト遠征、1799年のクーデター、そしてロシア遠征などが、レディオヘッドの「ナショナル・アンセム」の幻想的なカバーの音楽に合わせて描かれている。
この映画は、女優ヴァネッサ・カービー演じるジョゼフィーヌ・ド・ボアルネが皇帝ナポレオンの人生にもたらした大きな影響を強調している。リドリー・スコットは2021年、米エンタメサイトの「デッドライン」に対して以下のように述べた。「ナポレオンは私を常に魅了してきた人物です。彼はどこからともなく現れ、すべてを支配しましたが、その間彼は妻であり、不倫相手だったジョゼフィーヌとのロマンスを繰り広げていました。彼は彼女の愛を得るために世界を征服しようとしましたが、叶わなかったため彼女を破壊し、その過程で自らも破壊してしまったのです」。同じインタビューでリドリー・スコット監督は、「ホアキン・フェニックスのようにナポレオンを演じられる俳優はいません。彼は『グラディエーター』で映画史上最も複雑な皇帝のひとりを演じました」と述べた。
ホアキン・フェニックスに加え、『ナポレオン』にはフランス人俳優のタハール・ラヒム(政治家ポール・バラス役)、エドゥアール・フィリッポネ(アレクサンドル1世役)、ルディヴィーヌ・サニエ(テレーズ・カバリュス役)が出演する。また、俳優ベン・マイルズ(外交官コランクール役)、マシュー・ニーダム(リュシアン・ボナパルト役)、ユースフ・ケルクール(ダヴー元帥役)、フィル・コーネル(シャルル=アンリ・サンソン役)、ポール・リス(タレーラン役)、ジョン・ホリングワース(マーシャル・ネイ役)も出演する。映画はフランスの映画館では11月22日から上映される。
text: Louis Delafon (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi