ルー・ドワイヨン、母ジェーン・バーキンへの最後の言葉とは?
Culture 2023.08.03
7月26日、ルー・ドワイヨンは7月16日に76歳で亡くなった母との別れを惜しみ、インスタグラムに投稿した。
ジェーン・バーキンと娘のルー・ドワイヨンの昔の写真。Photography: Instagram / @loudoillonのスクリーンショット
言葉には癒す力もある。シンガーソングライターのルー・ドワイヨンはそのことをよく知っている。7月16日に母ジェーン・バーキンは76歳で亡くなった。多くの人が参列した葬儀の2日後の7月26日、ルーはインスタグラムに母を偲ぶメッセージを寄せた。月曜日の母の葬儀の際、サンロック教会で述べた追悼文の一部だ。
「ママ......日曜日以来、頭の中で「ジェーンB.」と「マイ・ボニー」の曲が頭の中でループしている。ジャックからのラブレターが赤いリボンで束ねられていたのをあなたのベッド近くで見つけたよ。そこの"Ma Lou sentinelle "って言葉、あなたとわたしが並んでいる」とシャルロット・ゲンズブールの異父妹は書いた。投稿には複数の白黒写真が添えられていた。
ルー・ドワイヨンは母についてさらに語る。「みんなをお先にどうぞって行かせて、時には私たちよりも先に行かせていた。なによりも、なによりもファンを愛し、オリヴィエに電話してオランピアの日程を確認していた」
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「ママ、冒険をありがとう」。
ジェーン・バーキンと映画監督ジャック・ドワヨンとの娘であるルー・ドワヨンは近親者のことにも触れる。「昨日はシャルロット(ゲンズブール)とローマン(ド・ケルマデック、ケイト・バリーの息子)もいて、みんなでこれが最後とあなたに寄り添っていた。ママ、冒険をありがとう。平凡でも常識的でも従順でもなくてありがとう。のどかで理性的な明日の世界にはすでにうんざり......」と書くと、次男が初の誕生日を迎えることが頭をよぎったのか「そして、ラズロは今日で1歳になるのよ」とつけ加えた。
7月24日、サンロック教会でルー・ドワイヨンはこみあげる思いと共に母を見送った。シャルロット・ゲンズブールと一緒に棺を運び、葬儀では長い追悼文で母との数々の鮮烈な思い出を語った。そこに描きだされたのは生きる悦びに溢れ、愉快で自由闊達な、誇り高い女性の姿だった。
「何もしなかったら私が後からお母さんのことを恥ずかしく思うでしょと言って、爆撃下のサラエボに行ってしまい、私がゾッとしたことがあったよね」と涙をこらえてルー・ドワイヨンは9分以上話し続けた。「ダイヤを入れた薬の箱をうっかりゴミ箱に捨ててしまい、何年も経ってから、ブルターニュの家のゴミ箱から見つかったこともあったよね。あなたがゴミ箱のゴミを集めることを忘れていたから」。
ジェーン・バーキンはもういないけれど、思い出は残る。
text: Ségolène Forgar (madame.lefigaro.fr)