ハリー王子夫妻とベッカム夫妻、不仲となった経緯とは?

Culture 2023.08.08

8月5日の英「サン」紙でイギリスのジャーナリスト、トム・バウワーが、2組の夫婦が不仲となった経緯を語った。

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ハリー王子&メーガン夫人の結婚式に出席したヴィクトリア&デビッド・ベッカム夫妻。(ウィンザー、2018年5月19日) photography: Abaca

最近、ハリー王子メーガン夫人は友人関係を一新しているらしい。ジョン・トラボルタと仲良くなったという話も伝わってくる。そこにベッカム夫妻の姿はもうない。7月末、英「デイリーメール」紙はハリー王子夫妻とデビッド・ベッカム夫妻の仲がかなり悪くなっていることを伝えた。ハリー王子とメーガン夫人は、自分たちのプライベートな情報をデビッド・ベッカムとその妻ヴィクトリアがマスコミにリークしたのではないかと疑った。その結果、ハリー王子とデビッド・ベッカムの間で「緊迫した」電話のやりとりがなされたそうだ。疑われた元プロサッカー選手は激怒したと伝えられる。

8月5日の英「サン」紙ではジャーナリストのトム・バウワーが、2組の夫妻の間には数年前から確執が生じていたことを暴露した。2024年にベッカム夫妻に関する本を出版する予定のトム・バウワーは、2018年10月にオーストラリアで開催されたインヴィクタスゲーム大会で、ハリー王子がデビッド・ベッカムを非常に冷淡に扱ったことを指摘した。インテル・マイアミの会長でもあるデビッド・ベッカムは、ハリー王子の結婚式の最中、大会に招待されたのを受けてやってきた。問題は、フライト22時間をかけてはるばるシドニーまでやってきたのに、ハリー王子と一度も会うことができなかったことだ。「彼はどこ? いつ会える?」とベッカムは何度もたずねたそうだ。しかしながらハリー王子からは一切反応がなかった。

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会えなかった理由

トム・バウワーは皇太子派を自認しているジャーナリストだ。そんな彼に言わせれば、デビッド・ベッカムがハリー王子に会えなかったのはメーガン夫人のせいだそうだ。当時メーガン夫人はケンジントン宮殿のスタッフに対するハラスメント問題を抱えていた。その後、ハラスメントしたこと自体を否定することになるのだが、精神的に参っていた。そして「自分に対する否定的なコメントばかり読んでいた」とトム・バウワーは言う。そんなメーガン夫人はベッカム夫妻のオーストラリア訪問が華々しく取りあげられることに耐えられなかった。そこでインヴィクタスゲーム大会でベッカム夫妻をあえて避けていたのだそうだ。いずれにせよデビッド・ベッカムはそれほど気にせず、「なんか妙だね」と妻とやりとりするにとどまった。

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ベッカム夫妻のサポート

長年にわたり、ベッカム夫妻はハリー王子夫妻にさまざまな便宜を図ってきた。メーガン夫人が結婚式の直前にロサンゼルスを訪れた際、ベッカム夫妻はビバリーヒルズの自宅を無償で貸し、パパラッチから守った。2017年には、メーガン夫人にヴィクトリア・ベッカム自らメイクアップのアドバイスをし、自分の美容法を伝授するためにスタッフを派遣している。実のところメーガン夫人が知らないうちにこの一件が「サン」紙によって報道されていた。ヴィクトリア・ベッカムがリークしたのではないかと疑ったメーガン夫人がハリー王子をせっついたことが、王子とデビッド・ベッカムの「緊迫した」電話のやりとりにつながっていく。困惑した元サッカー選手は妻にたずねたものの妻の責任ではないと突っぱねた。それでもメーガン夫人はこの状況に「傷ついた」と言う。

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高まる緊張

ベッカム夫妻は2018年5月のハリー王子の結婚式に招待されたものの、多くのセレブが出席したその晩の晩餐会には招待されていない。結婚式後の数カ月間に、メーガン夫人はヴィクトリア・ベッカムのブランドの服を貸し出して欲しいと頼んだそうだ。このやり方はイギリス王室のルールに反していた。

当時、ヴィクトリア・ベッカムのブランドは数百万ポンドもの赤字を出していた。イギリス王室の方針に背くことは難しく、そのためメーガン夫人との仲はこじれてしまったそうだ。一方、ハリー王子とデビッド・ベッカムは、その後も時々会っていたようだが、元サッカー選手がウィリアム皇太子とも仲が良かったことから、ハリー王子とだんだん疎遠になっていく。ハリー王子夫妻はウィリアム皇太子夫妻が優遇されていることに腹を立てていた。

ヴィクトリア・ベッカムは自分のブランドが苦戦するなかで2018年のクリスマスシーズンを迎え、メーガン夫人へ紺色のコートを貸し出すことにとうとう同意した。しかし、これはブランドの売り上げに全く貢献しなかったようだ。「メグジット」を境に2組のカップルはますます疎遠になった。ベッカム夫妻はハリー王子とウィリアム皇太子の対立の中で中立の立場をとり続けた。ハリー王子の回顧録の発売、ハリー王子夫妻のオプラ・ウィンフリーとのインタビュー、Netflixのドキュメンタリーの配信はこうした状況を改善するものではなかった。

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デビッド・ベッカムの反撃

しかし2022年12月にデビッド・ベッカムが反撃に出た。サッカーワールドカップがおこなわれている最中に、元サッカー選手はカタールからボストンに向かい、アースショット賞プロモーション中のウィリアム皇太子とキャサリン皇太子妃に合流した。デビッド・ベッカムがキャサリン皇太子妃の頬にキスをしたという話題は、同日にニューヨークを公式訪問していたハリー王子とメーガン夫人の影を薄くさせるには十分だった。その数カ月前、2022年4月に行われたブルックリン・ベッカムニコラ・ペルツの結婚式にもハリー王子夫妻の姿はなかった。デビッド・ベッカムのサッカーチーム、インテル・マイアミにリオネル・メッシが移籍したパーティーでも多くのセレブが顔を見せたが、ハリー王子夫妻はいなかった。「デイリーメール』紙に匿名の関係者が語ったところによれば、2組の夫婦のわだかまりが解消する糸口はいまのところ「ない」ようだ。

text: Chloé Friedmann (madame.lefigaro.fr)

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