ナオミ・ワッツ、閉経後のセックスの素晴らしさを語る。

Culture 2023.09.10

8月31日、アメリカのニューヨーク州で閉経後の女性のセックスライフをテーマにしたパネルディスカッションがおこなわれた。ナオミ・ワッツがコーディネーターとして登壇し、自らの経験を語った。

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パリを訪れたナオミ・ワッツ。(2023年7月7日)photography: Marc Piasecki / Getty Images

2023年9月1日の「デイリー・メール」紙が報じたところによると、イギリスの女優、ナオミ・ワッツは閉経後のセックスライフを語り、「自信も経験もついて賢くなるので、“灯りを消して欲しい”なんてことも思わなくなる」とその良さを力説した。これは女性のセクシャルヘルス(性的健康)の専門家によるパネルディスカッションに、ナオミ・ワッツがコーディネーターとして参加した際の発言だ。女優は自分の身体との関係について、若い頃よりも解放されて充実していることを打ち明けた。イベントは8月31日、アメリカのニューヨーク州ハンプトン・ベイズにある豪華ホテルで開催され、パネリストには共に産婦人科医のスーザン・フェンスケとソミ・ジャヴィッド、そしてフェミニストとして知られるエッセイストのジョディ・パターソンが登壇した。公開討論はオープンな雰囲気でおこなわれた。

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快楽には常にオープン

主演映画『マルホランド・ドライブ』などで有名なナオミ・ワッツは、閉経後のセックスライフの楽しさについて自らの経験を交え、語った。「今宵は、閉経後に起きる様々な不調や性欲の衰えについての話をたくさん伺いました。しかしながらそうではない人もいます。個人的には妊娠の恐れから解放されてセックスをより楽しめるようになりました。いわば、もう営業終了だけど、快楽には常にオープンという感じでしょうか」

54歳のスターは、年齢と共に安心感も得られたと言う。「自分の好みがわかるまでには、経験や成長が必要だと思います。それはいつの間にか身についているものでも、買えるものでもありません。これが人生のこの時期のプラス面ではないでしょうか。ちなみにこの年代の女性の多くは性欲が強いと思います」

ナオミ・ワッツに更年期の症状が現れはじめたのは36歳の頃だった。世間の根強い偏見のせいでとてもつらい思いをしたと女優は過去にも語っている。当初は子どもを持つことも諦めかけたが、最終的には2人の男の子に恵まれた。当時交際していた俳優のリーヴ・シュレイバーとの間にそれぞれ2007年と2008年、誕生したアレクサンダーとサミュエルだ。

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誠実であること、対話すること

現在は、2017年にNetflixで配信されたドラマ『ジプシー』で共演した俳優のビリー・クラダップと2023年6月9日に結婚したばかり。新婚生活を満喫しているそうだ。カップルが充実したセックスライフを楽しむために大切なこと、それは対話だとナオミ・ワッツは言う。「自分がどんな状況に陥っていても、相手に正直に、真摯に話すことです。ちゃんとした人なら、たいていの場合、共感してくれます。そして共感ほどセクシーなものはありません」

こう言うとナオミ・ワッツは今の夫、ビリーとつきあい始めた頃の話をしてくれた。「やや個人的な話ですが、ホルモン補充療法としてエストロゲンパッチをつけていて、つきあい始めた彼に貼り跡を見られたくなかったのです」と語り始めた。だがベッドに行くまでの間に跡が消えなかったため、思い切って打ち明けることにした。「本当に恥ずかしくて、とてもバツが悪く、勇気がいったけれど正直に話した瞬間から、彼はどう振る舞えばいいのか、私の気持ちをちゃんとわかってくれて、100%共感してくれました。その晩は素晴らしいセックスをしたと明言できます」

text: la rédaction (madame.lefigaro.fr)

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