モナコ大公の婚外子、父との関係について雑誌のインタビューに答える。

Culture 2023.10.31

モナコ大公の婚外子のひとり、アレクサンドル・グリマルディが英「タトラー」誌12月号の表紙に登場。初の単独インタビューで家族関係について語った。

 

「タトラー」誌に登場したアレクサンドル・グリマルディ。(2023年10月25日投稿) Instagram/@tatlermagazine/Luc Braquet

モナコ大公アルベール2世の"隠し子"として知られてきたアレクサンドル・グリマルディ。20歳になった今、表舞台で活躍したい希望を抱いている。「父と協力して、言うなればモナコの世界大使的な存在となり、この街が発展する機会をもたらす存在になりたいという話を父としています」と英「タトラー」誌の単独インタビューで語った。

 

 

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自発的に認知

2003年8月24日生まれのアレクサンドル・グリマルディは、航空会社のCAだったニコール・コステとアルベール大公が秘密裏につきあって生まれた。ふたりの関係が終わってから2年後の2005年7月に父から認知されている。20歳となったアレクサンドル・グリマルディは父を恨んでいない。「当時は母も父も独身だったので不倫の関係というわけではありませんし。父は自分が幼い頃に自発的に認知してくれました。決して裁判になったとかマスコミに騒がれてではありません」とアレクサンドルは父を擁護した。母親がアフリカ系フランス人、父親がモナコ人なので「2つの文化に囲まれて育った」幸運に恵まれ、それが「自分のアイデンティティの一部」になったと言う。

父アルベール2世とは現在、非常に良好な関係にあるそうだ。「父とはうまくいっているし、会う機会も増えています。休暇中、一緒に過ごす時間も多く、非常に良い関係です」とアレクサンドル。長い間、日陰の存在だったが、今後、父の家族と一緒にモナコ公国の存在感を世界の中で高めたいと意気込む。

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名前に恥じないふるまい

「以前は、世間の目にさらされることも少なかったので楽でした。そのことをあまり意識もしませんでした。これからは自分の顔をさらす機会も増えて注目されるようになり、家族とのつながりも深まっていくでしょう」と予想する。そうなることにやや不安もある。「自分が"エスタブリッシュメント"の一員となる以上、ある種のプレッシャーは当然あります。でも過度のプレッシャーは感じていません」

 

そして続けて「淡々とやるべきことをやり、自分が受け継いだものや自分の家族に敬意を払うだけです。自分はちゃんとしている人間だと思っているので、自分の名前に恥じないふるまいができると思います」と語った。アレクサンドルは父の妹で名付け親のステファニー王女への賞賛の言葉を惜しまない。「とても楽しい人です。愉快でとても現実的で。叔母とはとても親しいんです。ここ数年は自分の誕生日をいとこや叔母とディナーやランチで祝いました。名付け親として、叔母として、僕に寄り添ってくれる人です」

今年、アレクサンドル・グリマルディはガールフレンドと一緒にニューヨークに引っ越す。これからの計画は? 「学業を終えること。チャリティ団体で働き、恵まれない人たちの手助けをすること。それと父とモナコのために働くこと。素敵な計画が色々あってとてもハッピーです」

text: Chloé Friedmann (madame.lefigaro.fr)

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