「お金持ちは無駄遣いしない」?英国王室に学ぶ、家計の節約術とは。
Culture 2023.11.20
イギリスのタブロイド紙『デイリー・エクスプレス』によると、王室メンバーは無駄な出費を避けるために数々の策略を駆使しているという。
トゥルーピング・ザ・カラーの際、バッキンガム宮殿のバルコニーに集まった王室一家。(イギリス、2023年6月17日) photography: Getty Images
最も裕福な人たちもお金を無駄に使わないよう心がけている。『デイリー・エクスプレス』によるとイギリスのロイヤルファミリーにも当てはまり、日常生活でさまざまな知恵を駆使しているようだ。国王チャールズ3世は倹約家であり、環境問題を配慮していることで知られている。これは彼の息子であるウィリアム皇太子やその妻のキャサリン皇太子妃にも受け継がれているようだ。
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電力消費
『デイリー・エクスプレス』によると、王室の第一の関心事はエネルギー消費だという。たとえばバッキンガム宮殿では、セントラルヒーティングが安価な電気暖炉に置き換えられている。同様に、王室メンバーも照明を長時間つけっぱなしにしないように配慮している。「ここはベルサイユ宮殿ではない」という言葉の通り、チャールズ3世は一族やスタッフが良い習慣を身につけることを誇りに感じている。バッキンガムには4万個近い照明器具があると『デイリー・エクスプレス』は報じている。
持続可能な生活は衣服にも当てはまる。雑誌「ヴォーグ」のインタビューで、国王チャールズ3世は「私は何かを捨てるのが嫌いな人間です」と述べ、自分や子どもたちの服を捨てるのが嫌いだと語った。2008年には、父フィリップ殿下が1950年代のズボンをより現代的な服に変えるよう仕立て屋に依頼したことは驚きを呼んだ。キャサリン皇太子妃は服をリサイクルし、プチプラのブランドを選ぶことがある。キャサリン皇太子妃が昨年10月に行われた世界メンタルヘルスデーの一環としてイギリスのマーローで開催された若手アスリートとの会合で着用したZARAの鮮やかな青いスーツは記憶に新しい。
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無駄を出さない
ウィリアム皇太子とハリー王子の父親であるチャールズ3世は、食品廃棄物にも細心の注意を払っているという。実際、昨年7月にクラレンス・ハウスの庭園で行われたレセプションで「コロネーション・フード・プロジェクト」と呼ばれる取り組みを始め、食品資源の管理に関連する問題に取り組んでいる。彼の母、エリザベス女王も同じように無駄を嫌い、小分けにすることで食品の無駄を減らしていたと言われている。彼女は昼食の残りをタッパーウェアに保存していたという。食品や紙の無駄だけでなく、2022年9月に亡くなったエリザベス女王は包装紙やリボンも保管し、後で個人的な用途に再利用していたと伝えられている。
そして、節約と言えば、手頃な価格の家具も然りである。ジョージ王子、シャーロット王女、ルイ王子の両親であるキャサリン皇太子妃とウィリアム皇太子の場合、子どもたちの部屋に置かれている一部の家具は、なんとあの有名なスウェーデンのブランド、イケアのものだという。
text: Léa Mabilon (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi