牡羊座の空模様－石井ゆかりの星占い「2024年の年報」

2024年　牡羊座の空模様

2024年前半は2023年後半に引き続き、経済活動が活性化しています。
何かほしいと思えるものがあり、それを手に入れるためにアクティブに動けます。
動いていくうちに、想定外のブレイクスルーが起こります。
10を掴み取れるはずと思っていたら、100が向こうから飛び込んで来ます。
これはもちろん、「棚からぼた餅」ではありません。
貴方自身の積極的な行動、戦略的な挑戦の結果としてもたらされます。
座していても何も掴めないかもしれませんが、月でも星でも「掴もうとする」行動を起こしさえすれば、ミカンやクリみたいなものが、きっと手に入ります。

この時期貴方の世界で花開く「欲望」は、この時期だけに留まるものではないかもしれません。
たとえば、ここから長期的にコレクターとしての活動を始める人もいるでしょう。
あるいは小さく興した事業が、この先長い時間をかけて、大きく成長していくかもしれません。
2024年に小さく「ほしい」と思えたものは、今後長く、貴方の道を照らす灯火となります。
それを手に入れるために歩いていけば、たどり着くべき場所にたどり着ける可能性があります。

2024年5月末以降は、「コミュニケーションと学び、移動の季節」に入ります。
ここからフットワークよく動き回り、多くの人々と交流を重ねて、世界が広がってゆくでしょう。
この時期広がってゆくのは、貴方の「テリトリー」です。
広がる人脈は「身内」となります。
身近な世界、自分自身の世界、行きつけの場所、勝手知ったる世界、ホームグラウンド。
そうしたものを作るのには、手間も暇もかかります。
一度訪れただけでは「テリトリー」にはなりません。
この時期、貴方は気に入った場所に何度も足を運び、好きな人に何度も話しかけて、静かに貴方という存在の根を下ろしていくことになるでしょう。
活発でせわしない動き、賑やかな声の中で、静かに、深く、緻密に下りていく根があるのです。

勉強もまたその通りです。
教科書や本を一度読んだだけでその内容を「自分のものにできる」人は、それほどたくさんはいません。
同じ本を繰り返し読んだり、同じテーマについていろいろな人に話を聞いたりしながら、だんだんとその知識が自分の血肉になります。
あるいは、本当に知識を身につけるには、その知識を現実世界の中で「使う」ことも必要です。
この時期はそうした機会に恵まれます。得た知識や情報を、本当に自分の身体の一部にするための機会に恵まれます。

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［時期について］

1月から2月半ばはとても忙しくなりそうです。2008年頃から追いかけ続けている目標、燃やし続けている野心に、ひとつの区切りをつけるような挑戦ができます。「ここまできたんだ！」という達成感、到達感に満たされるでしょう。

1月下旬から3月は、かつてとは違った交友関係に踏み込むことになるかもしれません。普段関わる仲間がガラッと変わったり、自ら新しい職場やネットワークを選択してゆく人もいるでしょう。「いつものメンバーが変わる」ことで、新しい活動が走り始めます。ここで出会えた人々の中の幾人かは、この先20年くらい付き合うことになる可能性があります。

2月下旬から4月にかけては、「振り返って整理しなければならないこと」があるかもしれません。これまで中途半端に放り出してきたことや、「なかったこと」にしてきたこと、後悔の種、ただ隠してきた問題、抱く必要がないのに抱き続けたネガティブな感情等、心の押し入れに放り込んできたものを引っ張り出して、ある程度以上に整理をつけられます。完全にすべてが解決するにはまだもう少し時間がかかるかもしれませんが、根深い問題の一端を、ここで解消できます。

3月中旬から6月上旬にかけては、大切なターニングポイントです。まずは立ち止まってじっくり物事を見定め、一見混乱やトラブルのように思える事態のど真ん中に身を置くことになります。そこから振り返りがあり、見直しがあり、誰かのための大切な時間があって、5月に入る頃には一気に攻勢に転じ、自分の信じる道を突き進めます。
特に3月末から4月は、嵐のような混乱があっても、その中に大切な縁が芽生えます。物事が順調に、単調に進んでいる時には決して起こらないような出会いがあり、転機が訪れます。

4月下旬から7月中旬は、経済活動が大きく動きます。特に、2023年後半から新しい経済活動に取り組んできた人にとっては、この初夏は大きな成果を手にできる「クライマックス」となりそうです。あるいは、ここまでにスタートさせたことが、ここで一気に軌道に乗るのかもしれません。

5月末から6月半ば、そして7月下旬から9月頭は、旅に出る機会が増えそうです。あるいは日々積極的に外出を重ね、テリトリーを大きく広げる人もいるでしょう。熱いコミュニケーションが始まり、非常に賑やかな世界に身を置く人、精力的に勉強を始める人もいそうです。この流れはここから2025年半ばにかけて、右肩上がりに勢いを増します。

6月後半から7月中旬は、家族や身近な人と過ごす時間、家で過ごす時間がとても大切なものになります。外出しがちな時期ですが、「家に持って帰るもの」が多く、外に出るほどに帰るべき場所の大切さを実感できるでしょう。

7月から9月半ばは、キラキラの愛の季節です。特にこの8月は、愛と創造の世界において「戻ってくるもの」がたくさんありそうです。愛の感情が甦ったり、失った愛が戻ってきたり、かつて楽しんだ活動にもう一度取り組んだりすることになるかもしれません。

さらに、7月末から9月は、心身のコンディションを集中的に整える人もいるでしょう。前進する動きを一旦止めて、じっくり休んだり、英気を養ったりできます。自他のケアに注力することで、状況全体の流れが好転します。また、「遊ぶこと」が心身の健やかさに直結する気配も。遊び心、楽しむ気持ちを取り戻したい時です。

8月末から10月中旬は「人に恵まれる」時期でもあります。特に9月から10月頭は公私ともに、素敵な出会いがありそうです。

9月から11月頭は「居場所が動く」時です。家族構成の変化や引っ越しなど、生活環境がガラッと変わる可能性があります。また、家族や身近な人との間で本音をぶつけ合い、「膿を出す」ようなことができるでしょう。この流れはここだけのものではなく、年明け1月から4月半ばに「第二ラウンド」が待っています。

11月から年明けは、愛と情熱の時間となっています。こちらも、年明け4月半ばから6月半ばにかけて、第二幕が待っています。好きなことにガンガン打ち込める、素晴らしい時間となるでしょう。大恋愛をする人もいそうです。
特に11月から年末は、何事にも絶好調の上昇気流が生じます。キラキラしたチャンスも巡ってくる、素敵な年末となりそうです。

11月末から12月半ばは、距離を超えて遠く、懐かしい場所を訪れる機会がありそうです。遠くにいる親しい人が、久々に会いに来てくれるかもしれません。

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［愛について］

「縁」を象徴するドラゴンヘッドが、2024年は貴方のもとにあります。ゆえに、公私ともに「縁が結ばれやすい年」であり、愛を探している人にとっては、素晴らしい縁を掴みやすいタイミングとなっています。特に年の半ば以降はフットワークで勝負できる時間なので、いい意味で「犬も歩けば棒に当たる」の精神で、どんどん新しい場所に出向き、気になる人に働きかけ、世界を広げることで、「その人」に巡り合えるはずです。

すでにパートナーがいる人、意中の相手と距離を縮めつつある人も、2024年はお互いの「縁」をしっかりと結びなおすような時間となるでしょう。さらに、11月から2025年年明けは愛情表現がとてもストレートになる時期です。気持ちをハッキリ伝え合い、心の距離が縮まります。

2024年の中で愛に強い追い風が吹くのは、1月、4月、7月半ばから9月、11月から年明け1月6日です。特に8月末から9月、そして11月以降は、カップルにもフリーの人にも、うれしいことがたくさん起こるでしょう。

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［おわりに］

牡羊座の2024年のイメージは、「広げる・伸ばす年」です。
たとえば、トーストにジャムやバターを塗り広げるようなイメージです。
ある場所を目指して直線的に、一本道に進むような、線的な生き方から、2024年は離脱できます。
ジャムやバターの塗り方にも、人それぞれ、個性があります。
多分、まんべんなく几帳面に薄く塗るより、こてこてとムラのある塗り方のほうが、おいしいのです。
2024年の牡羊座の人々が塗り広げる、そのやり方にはムラがあります。
人との付き合いも、お金の使い方も、愛情のかけ方も、時間の使い方にも、多分、おおいにムラがあり、場合によってはトーストのへりからこぼれ落ちたりします。 

たとえば、何か別の目的を隠し持って近付いてくる人は、あまりイイ人とは言えなさそうです。
一方、「ただ近付きたい」ということが目的になっている相手なら、それほど悪くはありません。もちろん、こちらの意志や尊厳を無視するような「近付き方」は論外ですが、マナーや礼儀を守り、人格や意志を大切に尊重した上で、ただ仲良くなりたい、純粋に知り合いたい、という目的意識で近付いてくるなら、それほど危険ではないはずです。

この人と仲良くなればビジネスに繋がるとか、この人と一緒にいれば自分で物事を決めなくてもいいとか、この人といれば経済的なおこぼれに預かれるとか、守ってもらえるとか、他人から尊敬されるとか、そんな「下心」を持って近付かれるなら、あまりうれしくはなさそうです。
とはいえ、そうした「下心」を隠さずに、オープンにして近付いてくる正直な人がいたら、多分、ちょっとおかしくて、笑いたくなってしまうかもしれません。

2024年の牡羊座の世界は、ベタベタッとしています。
それはつまり、相手の意図がべろんと見えている、ということです。
下心は、見えていれば「下心」ではなく、ある意味素朴な欲求です。
わかりやすく見えている欲求ならば、受け入れるか受け入れないか、こちらも素朴に判断できます。

この時期の目的意識や欲は、スマートに隠されたり、複雑に韜晦されたり、きれいに剪定されていたりはしていません。
それは、貴方の側も同じことです。

2024年の貴方の世界では、多分、競い合ったりすることも少ないかもしれません。
勝ち負けは線的です。速さや長さなら競い合えますが、トーストのバターの塗り具合なんて、比べられないのです。面的なものは、比較や競争の対象にはなりません。
優劣ではなく、満足が問題です。
散歩の意義とか、恋心の価値とか、そんなものは客観的に計れはしませんし、もちろん、勝ち負けもありません。
牡羊座の2024年はきっと、そういう世界です。
塗り広げてゆく世界、純情な満足を深めてゆくための世界です。

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