未成年レイプ疑惑のアンドルー王子、新資料の開示でさらに追い詰められる。
Culture 2024.01.11
1月3日、米ニューヨーク州連邦地裁の指示により、ある裁判資料が公開された。そこには、ジェフリー・エプスタインの従業員約200人、彼の協力者、ゲストの名前が記載されており、性的暴行で告発されたアンドルー王子の名前もあった。
セントジョージ礼拝堂のミサへ向かうアンドルー王子。(ウィンザー、2023年4月9日) photography: Getty Images
ヴァージニア・ジェフリーは17歳のときにイギリスのエリザベス女王の次男、アンドルー王子から性的暴行を受けた。仲介したのはジェフリー・エプスタインだ。王子を告発したヴァージニアは2022年2月、法廷外の和解に応じ、アンドルー王子はその後すべての公務から退いた。一件落着? いやいや、ニューヨーク州連邦地裁のロレッタ・プレスカ判事によって話は再燃した。判事は大富豪エプスタインの協力者や従業員、顧客の名前を秘する法的根拠はないと判断し、エプスタイン事件に関連するいくつかの文書を公開したのだ。
2024年1月3日水曜日に公開された文書の中には当然ながらアンドルー王子の名前も含まれている。法廷文書のひとつでは、「女性証人3」と本名が伏された女性(「サン」紙が報じているように、これはおそらくヴァージニア・ジェフリー)が、ジェフリー・エプスタインによってチャールズ3世の弟との"セックス"を"強要"されたと証言している。これは「彼女がまだ未成年のときに、3つの別々の場所で」起きた。すなわち「ロンドン(ギレーヌ・マクスウェル(エプスタインの元恋人で共犯者)の自宅)、ニューヨーク、そしてアメリカ領ヴァージン諸島にあるエプスタインのプライベート・アイランドにて(他の多数の未成年女子との乱交パーティーの一環として)」起きたと、文書には記されている。
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マリオネットで遊びながら
女性証人3ことヴァージニア・ジェフリーはエプスタインから「王子が求めるものをすべて与えるよう」命令されたことを語った、と文書にある。この文書は実のところ、2015年から2017年にかけてのギレーヌ・マックスウェルの裁判記録の一部だ。エプスタインは、ヴァージニア・ジェフリーに「性的虐待の詳細を報告する」ことも要求したそうだ。さらにヴァージニア・ジェフリーは「外国の大統領複数名、著名なある首相、その他多くの国際的指導者」からも被害を受けたと主張している。
別な女性、ヨハンナ・ショベルグもアンドルー王子から性的暴行を受けたと証言している。彼女が21歳だった2001年3月、アンドルー王子から同意なしに「胸を触られた」そうだ。王子そっくりのマリオネットで王子が遊んでいる最中のことだった。現在40代のヨハンナ・ショベルグは別の文書で、ジェフリー・エプスタインから、ビル・クリントン元米大統領について「クリントンは若い女の子が好きなんだ」と言われたという、衝撃証言もしている。こうして、2019年に亡くなったエプスタインと関わった著名人187名の名前のなかにクリントン元大統領とアンドルー王子の名もしっかり登場することとなった次第だ。
text: Chloé Friedmann (madame.lefigaro.fr)