佐久間由衣が選ぶ、新年のやる気スイッチを押す一冊。
Culture 2024.01.12
新しい年のはじまりに、誰かのため、自分のために選ぶ一冊。NHK連続テレビ小説「らんまん」、槙野綾役での好演が記憶に新しい俳優・佐久間由衣が"そっと背中を押してくれる本"をレコメンド。
佐久間由衣
Q. 2024年のはじまりに、大切な人へ薦めたい一冊は?
A. 『深く、しっかり息をして 川上未映子エッセイ集』
佐久間由衣が大切な人へ薦めたい一冊として選んだのは、川上未映子の『深く、しっかり息をして 川上未映子エッセイ集』。作家として、母として、ひとりの女性として、目まぐるしい毎日の中で出合うさまざま感情や思いを綴ったエッセイ集だ。「新しい年のはじまりは、私自身、自分の過去を振り返ったり、未来を想像したり、物思いに耽る機会が多い気がしています。こういうときしか、ゆっくり自分と向き合う時間をつくることができない、多忙な人々もいると思います。そんな時間のおともに、川上未映子さんの12年間を綴ったエッセイ集をおすすめしたいです。自分自身の経験と重ね合わせながらも、時間の速度を少し緩めて深呼吸できる、マインドフルネスのような一冊です」
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Q. 自分自身のやる気スイッチを押す一冊は?
A. 『メンタル強め美女白川さん』
2023年もNHK連続テレビ小説「らんまん」や映画『キングダム 運命の炎』など、話題作に出演し、築いてきたキャリアを着実なものにした佐久間由衣。そんな彼女が2024年に掲げる目標は、体力づくり。「30代をパワフルに過ごすためにも、29歳を有意義に後悔なく、活動的に過ごしていきたいと思っています」。20代ラストイヤーとなる年のはじまりに、自分自身のやる気スイッチを押す一冊として選んだのは、漫画『メンタル強め美女白川さん』。嫉妬や中傷、社会の中で直面するストレスや困難を痛快に跳ね飛ばず主人公・白川さんの言葉や姿にはきっと誰もが勇気づけられるはず。「人の悩みのほとんどは、"人間関係"からくると言われていますが、人と関わらずして生きていくことが難しいのも現実。自分の考え方、捉え方次第で、人との関わり方や世界の見え方が変わる。そんなことを教えてくれる一冊です。『自己肯定感を高めよう!』という風潮に乗り切れない人も、優しくありのままの自分を包み込むだけでいい。そんなことを教えてくれる漫画です」
佐久間由衣
1995年、神奈川県生まれ。2014年に映画デビュー後、数多くの作品に出演。2023年は、2度目の出演となったNHK連続テレビ小説での演技が話題に。2024年7月公開の映画『キングダム 大将軍の帰還』ではカイネ役で出演する。