カール・ラガーフェルドの広大なアパルトマン、オークションに。
Culture 2024.03.26
パリの一等地、7区にあるデザイナーの元アトリエ兼アパルトマンが3月26日にオークションにかけられることになった。
ディオール オム2016-2017年秋冬コレクションのショーを訪れたカール・ラガーフェルド。(パリ、2016年1月23日)photography: Abaca
デザイナーのカール・ラガーフェルドが2019年2月19日に死去してから5年経った。彼が生前住んでいた家の運命がついに決まる。1983年からシャネルのアーティスティック・ディレクターを務めていたラガーフェルドは、パリ7区のヴォルテール通りに260平方メートルもの広大なアパートを所有していた。この並外れた物件が3月26日に公証人オークションにかけられる。入札開始価格は530万ユーロだ。
不動産業界基準でもこれはかなりのレア物件だ。1964年竣工の建物は、各省庁や数々の大使館、首相公邸からも近い超ハイソな7区にあり、セーヌ川越しにチュイルリー公園とルーヴル美術館を一望できる。売却を担当する公証人組合のプレスリリースによれば、このアパートには無数の本で埋め尽くされた巨大なリビングルーム、ドレスルーム、キッチン、シャワールームにバスルーム、中庭を見渡せる寝室スペースがあり、そのすべてが「ラガーフェルドの先進的な美学を反映した」アヴァンギャルドなスタイルだという。
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クリエーションの場
プレスリリースには「伝説のデザイナー、カール・ラガーフェルドがデザインスタジオとして使用していたこの物件は、彼のアイコニックなクリエーションの舞台であり、その独創性にふさわしい場所でした」ともある。オークションは3月26日にパリ商工会議所で開催される予定だ。アパルトマンには今でも85歳で亡くなったデザイナーの魂が宿っているとささやかれているが、物件自体はあっという間に買い手が見つかることだろう。
text: Gaspard Couderc (madame.lefigaro.fr)