大規模な国際アートフェア、Tokyo Gendaiが今年も開催!

Culture 2024.07.02

国内外の著名ギャラリーが一堂に会する世界水準のアートフェア、Tokyo Gendai(東京現代)が、7月5日(金)から7日(日)までの3日間、横浜国際平和会議場(パシフィコ横浜)にて開催。

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昨年開催されたTokyo Gendaiの様子。 Tokyo Gendai, 2023

昨年初開催にして、約2万1千人もの来場者を記録したTokyo Gendai。第2回目となる今回は、69ものギャラリーが世界18カ国から集結する。このイベントは、アート界のキーパーソンで編成されたセレクションコミッティにより厳選された、国内外の著名なアーティストから新進気鋭のアーティストまでの作品が展示・販売される現代アートに特化した国際アートフェア。

参加するのは、Galerie EIGEN + ART(ライプツィヒ、ベルリン)、Gallery EXIT(香港)、Kwai Fung Hin Art(香港)が初出展となるほか、Almine Rech(パリ、ブリュッセル、ロンドン、ニューヨーク、上海、モナコ)、BLUM(ロサンゼルス、ニューヨーク、東京)、ペロタン(東京、パリ、香港、ニューヨーク、ソウル、上海、ロサンゼルス)、Sadie Coles HQ(ロンドン)、Taka Ishii Gallery(東京、京都、前橋)、SCAI THE BATHHOUSE(東京)などのギャラリーが再出展。

展示は、日本と海外のギャラリー作品を展示する「Galleries(ギャラリーズ)」、24ものギャラリーが若手〜中堅アーティスト1、2名による作品を展示する「Hana 'Flower'」、アジア出身の有名アーティストや歴史的に重要なアーティストの作品を展示する「Eda 'Branch'」の3つのセクターに分かれ、テーマごとに作品を楽しめる構成となっている。

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「ギャラリーズ」の見どころのひとつは、今年、都内にギャラリーをオープンする大手グローバルギャラリーのPace Gallery(ペースギャラリー)によるロバート・ロンゴの個展。 
Robert Longo "Untitled (The Ecstacy of Saint Teresa, 1647-1652; After Bernini and White Peonies(detail )" 2024年 
©️ Robert Longo / Artists Rights Sociery(ARS), New York. 
画像提供:Pace Gallery

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「Hana 'Flower'」では、東京を拠点にするANOMALYが「More Than Human」をテーマに、ふたりの日本人アーティスト淺井裕介と田中圭介による生命と自然の関係性を探究する作品などが展示される。
淺井裕介 "Bird memories 9"(ANOMALY)2024年
Coloured pencil, acrylic and watercolour on paper. H29.7×W21cm.
©️ Osamu Sakamoto
画像提供:ANOMALY

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「Eda 'Branch'」で展示される、フィリピン人アーティストのマニュエル・オカンポのダイナミックな絵画作品。作品を通じて、植民地時代の図像、ユダヤ教やキリスト教の伝統や民俗芸術、スペインのカトリシズム、マニラのアンダーグラウンドカルチャー、漫画、グラフィティなどを組み合わせ、挑戦的な手法で芸術の歴史を再考。
Manuel Ocampo "Untitled" 2023年
Work on paper.
画像提供:VETA by Fer Francés

また、ギャラリー展示に加えて、国籍や世代の異なる女性アーティスト4人による、社会課題に焦点を当てた特設展覧会「Tsubomi 'Flower Bud'」の開催や、さまざまな分野のプロフェッショナルがアートを軸に対話するアートトーク、現代アートの新たなテーマに焦点を当て、4つの大規模なインスタレーションを展開する「Sato 'Meadow'」、日本を代表する複数のアート財団による特別展を含む「Ne 'Root'」も見逃せない。

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そのほか、今回初の試みとして、出展作家による子どもの自由な自己表現を促す事前予約制のアートワークショップIntoArt - Dive into Your Creative Journey -を開催し、ユニークで多様なアート体験を提供する。このワークショップは子どもの運動教室や就労支援事業、教育現場への参画を行う株式会社Gotoschoolが主催し、キュレーターの丹原健翔と彫刻家の名和晃平がアドバイザーを務め、出展アーティストがナビゲーターとなる。作品づくりの楽しさを体感しながら独創性を育むことができ、会場では講師となったアーティストたちの作品を観て回ることもできるという貴重なイベントなので、チケットを手に入れたらぜひ早めに予約を。

アートワークショップ一覧

7月4日(木)14:30~16:00、17:00~18:30
Robert Platt氏『F R U I T Y TWIN FACES ―same...but DiFFErent!!!』
顕微鏡を使用して野菜や果物を観察した後に、実際の野菜や果物をテーブルに並べて顔の形を描きます。ミクロとマクロの視点から対象とらえポートレートを制作します。

7月5日(金)11:00~12:30、15:00~16:30
奥山 由之氏『写真の原体験』
参加者がペアになり、パシフィコ横浜周辺に出て互いのポートレート写真を撮影します。撮影後会場に戻りお互いの作品を発表します。

7月5日(金)12:30~14:00、16:30~18:00
Bruno Botella氏『頭の中の家は噴水だ』
グループに分かれ、フェルトペンを使って透明な紙に顔を描き、パーツごとに切り抜きます。切り取ったパーツを水槽に浮かべOHPプロジェクターで投影し鑑賞します。

7月6日(土)12:00~13:30、14:30~16:00
川内 理香子氏『Making sculpture as you eat』
色の入った小麦粘土を使って、食べ物を作り、机に並べられた食器に配置していきます。最終的にみんなで一つの「ごちそう」のような机をつくります。

7月7日(日)12:00~13:30、14:30~16:00
山田 康平氏『虹色のアートフレーム作り』
自分の絵を飾ることのできるオリジナルのフレームをつくります。絵を描くだけでなく、ちぎったり、はったりして装飾していきます。

開催場所:パシフィコ横浜(Tokyo Gendai 併設)
参加資格:3歳~中学生 参加費無料
申し込みは下記サイトより
https://artsticker.app/tickets/37392

※全ての会期中には造形素材や絵具を自由に試すことができる自由工作室としてオープン。美大生やスタッフが子どもたちをサポートします。
※ワークショップ参加者以外のお子さまもご自由に参加いただけます。
※ワークショップ内容は変更になる可能性があります。

7月最初の週末は、現代アートに浸ってみては?

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Gotoschoolによるワークショップの様子。子どもが楽しみながら独創性を育み、アートをより身近に感じられる機会になるはず。画像提供:株式会社Gotoschool

第2回 Tokyo Gendai

期間:2024年7月5日(金)〜7日(日)
会場:横浜国際平和会議場(パシフィコ横浜)ホールC/D
開)11:00〜18:00 *最終日の7日は17:00まで。
チケット:前売り券 大人¥3,500、当日券 大人¥4,500 など
*小学生以下の子どもは無料。
https://tokyogendai.com/ja/

text: Natsuko Kadokura

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