Oasis(オアシス)の30周年の伝説を振り返る大回顧展の見どころは?

Culture 2024.11.06

2024年8月に再結成をアナウンス、翌年からは地元英国を皮切りにワールド・ツアーを敢行。その公演すべてが瞬く間にソールド・アウトするなど、現在もなおロック(音楽)界において絶大な人気と熱狂を誇るバンドであることを証明した、ノエルとリアムのギャラガー兄弟擁するオアシス。彼らのデビュー・アルバム『オアシス(原題: Definitely Maybe)』のリリース30周年を記念した展覧会『リヴ・フォーエヴァー:Oasis 30周年特別展』が、東京・六本木ミュージアムにて開催中。その他、神保町では1994年以降彼らを撮影し続けている写真家Jill Furmanovsky(ジル・ファーマノフスキー)の企画展「Oasis Origin + Reconstruction」や、1996年に2日間で25万人を動員した伝説的なライブを初公開! 今年の締めくくりはオアシスと共に過ごしてみては?

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1990年代より彼らの姿をとらえているフォトグラファーのJill Furmanovsky(ジル・ファーマノフスキー)が撮影したポートレートのゲートをくぐると、展覧会専用のアプリ(会場内でダウンロード可能)を通してイヤホンから流れる彼らの名曲を耳にしながら、瞬く間にオアシスの世界へ。彼らのこれまでの足取りを年表はもちろん、デビュー時から30周年を記念してグラフィック・デザイナー兼アーティストである河村康輔(かわむら・こうすけ)が手がけた最新までのロゴを通じて振り返ることができる。

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その後登場する、彼らとゆかりのあるイギリスの街を散策しているような気分にさせるヒストリー・ウォールには、これまで発表してきたオリジナル・アルバムの数々を紹介。収録曲の貴重な手書きの歌詞や、獲得したトロフィー、さらに来日公演のスケジュール表なども展示。当時の彼らが、どういう状況や心境で作品や音楽と向きあっていたのかが伝わるはず。

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さらに足を進めると、メンバーが使用した貴重なギターなどの楽器の数々が展示。あらゆる世代のロック・キッズたちの心をくすぐらせるものだ。その向かいに目を向けると、これまで彼らが登場した国内外の雑誌のカバーや記事なども紹介。彼らがロックという枠を超えて、さまざまな分野に影響を与えるアイコンであること、またフォトジェニックな姿が垣間見えるはず。

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音楽だけでなくヴィジュアルに対してもこだわりを持っていたバンドである、オアシス。自身の顔を前面に押し出すのではなく、シンプルかつタイムレスなものを追求してきたというデザイン。展示されているツアー告知を中心としたポスターからは、その片鱗を感じさせるものがずらりと並んでいて圧巻。また、先鋭的でありながらもシニカルなユーモアを感じさせるデザインには、彼らのキャラクターがにじんでいる。

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今回の展覧会にあわせ、作詞家・音楽プロデューサーであるいしわたり淳治が、彼らの楽曲の一部を再対訳。すでに動画サイトで公開されている「ホワットエヴァー」をはじめ、アートワークとともにそれらを本展にて紹介している。発売当時では感じられなかった、もしくは時間が経過したからこそ生まれる深い感情や感慨を噛み締めることができ、かつオアシスという音楽を身近に感じられる言葉の数々だ。

すでに公開されている「ホワットエヴァー」のミュージック・ビデオ。

その後、期間ごとに内容が変わる興奮のライヴ映像(全5種類)を堪能したのちに、今年のフジロックフェスティバルでもノエルが"ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズ"名義でラストに披露し、冒頭からオーディエンス全員を巻き込んでの大合唱が巻き起こった、95年リリースの2ndアルバム『モーニング・グローリー(原題: (What's the Story) Morning Glory?)』の収録曲である「ドント・ルック・バック・イン・アンガー」にまつわるコーナーで展示は締めくくる。この楽曲がバンドだけではなく、世界にとっていかに重要な楽曲であるのかが伝わる、ラストにふさわしい胸にしみる構成になっているのだ。

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また、デビュー・アルバムのアートワークと、「リヴ・フォーエヴァー」でリアムが腰掛けていた"椅子"を再現したフォト・ブースも設置。メンバーの一員になった(もしくはギャラガー兄弟の仲間入りをした)気分を楽しめる。

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貴重な資料の数々を交え、オアシスがこれまで世界にもたらした興奮と感動、また未来を生きる人へのメッセージを感じ取ることができる、30周年記念展。実現するに違いない、再結成日本公演への期待も自然に膨らむ内容に。これをきっかけに、彼らの音楽、そしてオアシスという時代を超越したバンドを生んだ、ロックンロールの素晴らしさを感じられる内容になっているだろう。

『リヴ・フォーエヴァー:Oasis 30周年特別展』
開催期間:~ 11月23日(土) 
会場:六本木ミュージアム
東京都港区六本木5-6-20
営)10:00~18:00
最終入場 閉館時間の30分前まで
料)前売り券 一般・大学生¥2,500円、中・高校生 ¥1,200
当日券 一般・大学生¥2,700、中・高校生 ¥1,400
※小学生以下:無料 
※障がいをお持ちのお客様は、前売券、当日券それぞれ半額でチケットをお買い求めいただけます。入館時に障がい者手帳をご提示ください。
チケット購入はこちら
展示会公式サイト X Instagram

問い合わせ先:
主催:ソニー・ミュージックエンタテインメント、ソニー・ミュージックレーベルズ、ソニー・ミュージックパブリッシング
後援:ブリティッシュ・カウンシル、ノエル・ギャラガー モバイル
協賛:ADAM ET ROPÉ、Amazon Music
協力:ギブソン・ブランズ・ジャパン株式会社

Oasis Origin + Reconstruction
Oasis | Jill Furmanovsky | Kosuke Kawamura
会期2024年10月31日(木)~2024年11月24日(日)
営)12:00~20:00
会場:New Gallery
東京都千代田区神田神保町1-28-1 mirio神保町 1階
無料
https://newgallery-tokyo.com/oasisoriginreconstruction
主催:New Gallery

【「リヴ・フォーエヴァー: Oasis 30周年特別展」公式プレイリストが公開】
プレイリストリンク
X用: https://OasisJP.lnk.to/Oasis30thPLTW
Instagram用: https://OasisJP.lnk.to/Oasis30thPLIA
公式サイト用: https://OasisJP.lnk.to/Oasis30thPLWE

【コンプリート7インチ・シングル・コレクションBOX】
オアシスがこれまでに発表したすべてのシングルを完全網羅した超貴重な7インチ・シングル・コレクションBOX(Vol.1 & Vol.2)が日本独自企画・完全生産限定でリリース決定。豪華特典として、Vol.1にはノエル・ギャラガーのアクリル・スタンド、Vol.2にはリアム・ギャラガーのアクリル・スタンドを封入。
BOX詳細

『コンプリート7インチ・シングル・コレクションBOX Vol.1』
日本独自企画:3000セット完全生産限定盤
2024年10月30日(水)リリース
購入リンク

『コンプリート7インチ・シングル・コレクションBOX Vol.2』
日本独自企画:3000セット完全生産限定盤
2024年11月13日(水)リリース
購入リンク

【劇場公開作品情報】
作品名: 『オアシス:ライヴ・アット・ネブワース 1996.8.10』
英題:『oasis LIVE AT KNEBWORTH:August 10th, 1996』
上映時間: 約110分
監督:ディック・カラザース
出演:オアシス
制作年:2021年  制作国:イギリス 
コピーライト:© Big Brother Recordings Ltd
料)一般¥2,300、学生¥1,800
配給:カルチャヴィル
協力:ソニー・ミュージックレーベルズ
2024年10月18日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか、全国ロードショー
https://www.culture-ville.jp/

text: Takahisa Matsunaga

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