静かに強く問いかける。アーティスト花梨、約1年ぶりの個展を開催。

Culture 2025.06.14

2025年6月14日(土)より、アーティストでモデルの花梨が約1年ぶりとなる個展を代官山SISON GALLERyで開催。「アステロナに夜が降る、それはピンクで青で淡い水色。」と題し、詩の一節のように柔らかく、ノスタルジアが薫る彼女ならではの美学が、私たちを展示会の入り口へと誘う。

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花梨は、夢と現実、記憶と幻想が交差する世界を、独自のコラージュ技法で紡ぎ出すアーティスト。モデルとしての活動を行いながら、旅や日常の経験からインスピレーションを得て、静かに、しかし情熱的に作品を生み出してきた。今回の展示では、「夜」をテーマに制作された新作が中心に並ぶ。

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「夜にはいろんな色彩がある。日暮れから翌朝まで、夜のグラデーションは刻一刻と変わっていく。夜は私にとってファンタジーの時間。日が暮れた直後の残照の時間は、人間の世界と魔界との、境界の時間。」と花梨は語る。現実と異界が交錯する"境界の時間"。その一瞬の揺らぎを、花梨の感性が丁寧にすくい取る。 会場には、少女時代の夢や読んだ物語、音楽、旅の記憶など、花梨の記憶を形作る小さな情景が、まるで絵本のページのように一つひとつ織り込まれている。


昨年も東京で開催した「after a while しばらくしてから」や初の京都個展「YUGEN no DANCE〜幽玄のダンス〜」など、国内外を問わず精力的に創作と発表を続けてきた花梨。

バンコクで開催された「TUTTI FRUTTI: Japanese Contemporary Art in Bangkok」では、海外初の展示も行った。

個展のたびにその世界観を少しずつ変えながらも、幻想と現実の間にある機微をしなやかに描き続けている。今回の展示でも、見る者それぞれの「夜」の記憶や感情をそっと呼び覚ます、不思議な静けさが漂う。 夜空にふと立ち止まり、過去と未来の狭間を覗き込む。幻想に包まれた花梨の夜の世界をぜひ体感して。

「アステロナに夜が降る、それはピンクで青で淡い水色。」
会期:2025年6月14日(土)〜6月29日(日)
時間:13:00〜18:00(最終日は17:00まで)
休廊日:月曜・火曜
会場:SISON GALLERy(東京都渋谷区猿楽町3-18)
お問い合わせ:03-6886-8048 / info@sison.tokyo
https://sison.tokyo
花梨(KARIN)
1997年、東京都生まれ。コラージュアーティスト/モデル。広告、雑誌、映画・音楽関連のアートワークに加え、アパレルブランドとのコラボレーションも多数。

 

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