水瓶座の空模様-石井ゆかりの星占い「2026年の年報」
Culture 2025.12.31
2026年 水瓶座の空模様
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2026年は水瓶座の人々にとって、全体に「人と関わり、交わる時間」です。
人間関係が活性化し、コミュニケーションが刷新され、創造性を発揮する場に恵まれます。
クリエイティブな営為にはかならず「受取手」がいて、理解されたり、必要とされたり、賞賛されたりすることになります。
愛し愛される時間ですし、自分が自分として受け入れられる、という喜びを多くの場で深く、味わえるでしょう。
年の前半は非常に忙しい時期となっています。
2025年半ばから「役割、義務、責任、健康」などがメインテーマとなっており、働き方や暮らし方を今の自分に最適化するために、多くの調整を重ねてきているはずです。
就労条件を大きく変えた人、転職した人も少なくないでしょう。
周囲の人たちとの役割分担が変わったり、日々の「時間割」が一変したりしたかもしれません。
このような一連の変化を通して、心身のコンディションが上向きになり、生活の空気がとても明るくなったのではないかと思います。
年の半ば以降は「人間関係とパートナーシップ」の時間に入ります。
6月末から約1年、公私ともに人に恵まれます。
パートナーを探している人はチャンスを摑めるでしょうし、「ビジネスパートナー」「相方」のような存在と巡り会う人もいるはずです。
人と会う機会が増え、人と協力して取り組むべき活動が増えます。
すでにあるパートナーとの関係が、非常に親密なものへと発展するかもしれません。
お互いの新しい顔を発見し、信頼を新たにできそうです。
また、年初から「学び始める」人が多そうです。
2025年半ばに興味を持ったことがあれば、そのテーマに本格的に取り組むことになるかもしれません。
あるいは、ここから時間をかけた「移動」を試みる人もいそうです。
憧れの場所に移住するための準備を始めるとか、留学に挑戦する人もいるかもしれません。
知性の扉、心の扉を大きく開くようなチャレンジができます。
この時期の「チャレンジ」は、「思い切って飛び込む」ような勢いのものではなく、高い高い石段を一段ずつ登る決意をする、といったイメージの取り組みです。
「創造性」と言うと、絵を描いたり、何か作品を作ったり、表現をしたりする活動をイメージする人が多いだろうと思います。
ですがおそらく、広い意味での「創造性」が最も求められるのは、人間関係や愛の関係においてです。
人間関係においては「正解」がありません。
同じセリフでも、関係性によっては大正解となることもあれば、大間違いになることもあります。
愛の関係においてもまた、正解がありません。
必死に自分で考えて、このタイミング、この自分、この相手とで作る場でおいてだけ成立する答えを探し、答えを出し続けるのが、愛という営為です。
成功か失敗か、そこにはなんの保証もありません。
誰もジャッジはしてくれません。
正解のないところで、自分なりの答えを探し、探すだけでなく、最後にしっかり答えを「出す」のが、創造性の発露です。
2026年、水瓶座の人々はあらゆる場で、この創造性を求められます。
答えを創造し続ける中で、「自分」を再発見し、再構築していくことになるはずです。
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[時期について]
2025年終わりから2026年1月は、「隠れた問題が解決する」タイミングです。第三者からは見えないところで、「救い」が得られるかもしれません。あるいは「隠れた敵を倒す」ような時間でもあります。根の深い問題に立ち向かって、打ち勝てる時です。
1月半ばから3月頭は、貴方の星座に星が集まり、新しいことがガンガン始まる時間となっています。今年は特に、情熱や野心を激しく燃やしてチャレンジできそうです。自分の側から打ち出していけるものが多い時です。待ち状態でいると、イライラするかもしれません。
1月末から2月は星座を問わず、強い節目となる時間帯です。水瓶座の人々にとっては特に、経済的な不安から解き放たれ、同時に、「コツコツ学ぶ」ことが視野に入ります。時間をかけて勉強したいテーマに出会えます。
コミュニケーションスタイルの刷新を目指し、試行錯誤を始める人もいるでしょう。年齢や社会的立場の違う人々と語り合う機会を得て、価値観や考え方が変わり始めるかもしれません。
2月から4月前半にかけては、経済活動が一気に活性化します。これまで貴方の経済状態に影を落としていた条件が取り払われ、ガンガン稼げるようになったり、自由に買い物ができるようになったりするかもしれません。過去に失ったものを取り戻す人もいそうです。
自分の中に押し込めていた「欲」を解き放つような場面もあるかもしれません。
4月から5月中旬は、出かける機会がぐっと増えます。突然旅に出ることになるかもしれません。フットワークを生かして飛び回り、多くを得られます。
この時期に学んだことや出かけた場所は、一時的に「通り過ぎる」だけに終わりません。くり返しそこを訪れたり、継続的に学んだりすることになります。長期的なプロセスのレールに乗れます。
4月末から「愛と創造の変革」期に突入します。ここから2033年にかけて、クリエイティブな活動のスタイルが大きく変わりそうです。愛の形、愛情表現のあり方も変わるかもしれません。非常に新しいスタイルの恋愛をスタートさせるとか、ずっと拒否してきたペットを飼い始めるなどの展開も。「愛」の枠組みを刷新できます。
また、才能が開花する時期でもあります。ずっと胸に秘めていた夢を、ここから堂々と追いかけ始める人も多そうです。
5月下旬から9月は、働き方やライフスタイルを完成させるタイミングとなっています。2025年半ばから働き方改革や暮らし方の改革に取り組んできた人が多いはずですが、ここで一連の模索が、最終的な地平に辿り着きます。調整を重ねて「この形でいこう」という合意が生まれます。心身のケアに取り組み、調子を整えることができる時でもあります。
6月末から約1年の「人間関係とパートナーシップの時間」が始まります。これ以降、公私ともに素晴らしい出会いに恵まれるでしょう。熱く真剣勝負する場面、難しい交渉を見事にまとめる場面もありそうです。パートナーを探してきた人は、この時期に巡り会えます。パートナーとの関係に悩みを抱えてきた人も、ここからの一年でその悩みを解決できるでしょう。
8月から10月上旬、10月末から12月頭は、さわやかな冒険の時間となっています。ずっと行きたかった場所に行く人もいれば、愛する人との再会を果たす人もいるでしょう。素晴らしいものを持って帰れます。知的活動にも追い風が吹きます。勉強や研究活動などを心から楽しめそうです。
9月から年明けにかけては、キラキラしたチャンスが巡ってきやすくなっています。仕事や対外的な活動を心から楽しめますし、「役得」のようなことも多そうです。また「昔取った杵柄」のように、過去に活躍した分野でもう一度輝く、といった展開もあるかもしれません。
11月末からは「受け取るもの」がテーマとなります。誰かの情熱や意欲を「受け継ぐ」ような展開があるかもしれません。あるいは、受け取るのに手間暇がかかるようなギフトを受け取って行く人もいるでしょう。
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[愛について]
2026年は水瓶座の愛が、意外性を伴って大きく進展する時間と言えます。
貴方自身が「愛の世界に飛び込む」ような星の動きが起こるのです。
水瓶座の支配星、つまり貴方の「分身」のような星が天王星で、この天王星が4月末、水瓶座から見て「愛」を司る部屋に入り、2033年まで滞在するのです。
ゆえにここから数年をかけて、水瓶座の人々はまるっと「愛の世界」で過ごすことになります。
誰かと愛し合いたいという願いを抱いている人は、その願いを叶えることができるでしょう。
恋愛はもちろん、あらゆる意味で「愛情を注げる対象」に巡り会えます。
子どもを授かる人も多いはずです。
さらに2026年6月末から、約1年の「パートナーシップの時間」に入ります。
すでにいるパートナーとの関係がぐっと深まり、心の距離が近づきます。
協力して取り組むべきテーマが浮上するかもしれません。
パートナーを探している人はこの1年の中で、きっと「その人」に巡り会えるでしょう。
恋愛中の人は、この時期に未来への約束を交わすことになるかもしれません。
このように、「愛の部屋」に自分の星が入り、パートナーシップの部屋に大吉星が入る2026年は、愛の願いを叶えられる年、と言うことができます。
ただ、ここでの動きは決して「黙って待っていれば、自然に事が運ぶ」という雰囲気ではありません。
なぜなら、天王星は自由と自立、改革の星だからです。
貴方が自分自身の「自由」を最大限に行使することで、愛の扉を開くことができます。
自由に生きるということは、自分の意志を行使するということであり、自分の行き先は自分で決めるということです。
誰かに任せるとか、流れに任せるということをすると、そこではおそらく真空状態のような状況が発生し、およそ「何も起こらない」のです。
水瓶座の貴方には、そのことがよくわかっています。
故にこの時期、自分の願いを叶えるためには「どうすればいいか」も、貴方には直観的に理解できるだろうと思います。
さらに天王星は意外性の星、突発的な出来事を司る星です。
愛のドラマは意外な展開を見せますし、出会いにも進展にも突発的なところがありそうです。
常識的、形式的なストーリーの気配は、微塵もありません。
特に1月半ばから2月上旬、4月末から5月、6月半ばから8月上旬に、ドラマの山場が置かれています。この時期はフリーの人もカップルも、強い進展の手ごたえを感じられるでしょう。
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[おわりに]
「心を奪われる」という表現があります。
魅力的なもの、美しいもの、感動的なもの、驚きをさそうもの、衝撃的なもの、ミステリアスなもの、怖いもの。
私たちはさまざまなものに心を奪われ、夢中にさせられます。
芸術作品に陶然となり、物語に没入し、恋をすれば何も手に着かなくなることもあります。
心を奪われると、頭の中にはその対象のことだけが渦巻き、それを手に入れるために、それに少しでも近づくために「どうしたらいいか」と考え続けることになったりします。
心を奪われ、我を忘れて夢中になる。
この時、「自分」の感触や手ごたえは、消え去ります。
好きなものや愛しいものにあまりにも夢中になって、いつのまにか「自分を見失う」状態が生じます。
愛の対象に意識が同化し、「自分」の感覚が薄まってしまうのです。
強い依存状態、過保護や過干渉などの現象は、明確な自覚がなかば失われたところに起こるものではないかと思います。
深く愛すると、一時的に自分が姿を消します。
愛の対象から距離を取ると、「自分」がふたたび姿を現します。
愛の世界ではしばしば、自分を犠牲にするような献身が行われます。
やがてしばらくすると、「我に返る」瞬間が巡ってきます。
愛するものとの関係はいつも同じではなく、自分と相手の間を行ったり来たり、我を忘れたり我に返ったりしながら、らせん状に育っていくものなのではないかと思います。
2026年、水瓶座の人々は、愛するものとの関わり方、愛し方を変え始めます。
今まで愛から遠ざかって自分の世界を生きていた人は、反転して愛に飛び込んで行くのかもしれません。
逆に、今まで愛の世界で我を忘れていた人は、やはり反転して、自分を取り戻したくなるかもしれません。
この動きは来年か再来年に、また反転します。
何度かの「行き来」を経て、貴方は自分自身のエネルギーを増幅させます。
この「行き来」を通して、自分の中で壊れかけていたところを修復し、新たに必要な増築を行います。
人間社会で、人はお互いに、さまざまな境界線を引いて暮らしています。
でも、愛の関係においては、その境界線が脆くも崩れ去ります。
恋愛はもちろん、子どもとの関係もそうですし、「推し」などとの結びつきの感覚もそうです。
たとえば、恋人や子ども、「推し」が非難され、叩かれるようなことがあれば、まるで自分自身が攻撃されたような気がします。
逆に、彼らが高く評価されたり、みんなからほめられたりしたら、自分自身が賞賛をうけたかのように、うれしくなります。
このような「境界線の崩れ」の中で、私たちはアイデンティティを少しずつ変更します。
「自分はこのような人間だ」というイメージが、愛する者たちとの関わりの中で、変わっていくのです。
「あの人は子どもができてから変わった」「恋人ができてから変わった」というエピソードをよく耳にします。
愛の世界で、人は変わります。
2026年からの水瓶座の世界では、そのような「改変」が急激に、強烈に起こる可能性があります。
この時期のおもしろさは、貴方が「自分以外の何かになる」のではなく、自分の中にあるものを「蘇らせる」「再生させる」流れの中にあることです。
愛するものとのやり取り、そのやり取りの改革を通して、貴方の中に「蘇る」ものがある。
この体験が具体的にどんなものになるのか、2033年頃に貴方に訊いてみたい気がしています。
illustration: Shen Tanaka




