牡羊座の空模様-石井ゆかりの星占い「2026年の年報」

Culture 2025.12.31

2026年 牡羊座の空模様

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「どうせできない」と思ったことが「できる」となったら、どうでしょうか。
たとえば、希望していたポジションの応募に年齢制限があり、ずっと前に諦めたのに、「今年から年齢制限がなくなる」となるような場合です。
お店を持ちたいけれどお金がないからムリ、と思っていたのに、突然「特別な施策で、申請すれば補助金が下りる」といったケースもあります。
「結婚はできなさそうだし、もうしない」と決めたのに、突然素晴らしい人が現れて、一緒にいられるかもしれない、という可能性が出てきたら、どうでしょうか。

「どうせムリだ」と思っていたことが「できるかもしれない」となって初めて、「やるかどうか」をもう一度、検討せざるを得なくなります。
「それでもやらない」という道もあります。
「いろいろ大変そうだけど、やってみよう」という道もあります。
どちらも、楽な道ではありません。
「やらない」ほうにいけば、「あのときやっておけば」と、延々後悔しそうです。
「やってみよう」のほうにいけば、「こんなに大変だと思わなかった!」となりそうです。
少なくとも、努力を重ねざるを得ません。
安パイ、無難な道は、どこにもありません。

2026年の牡羊座の世界では、それに近いことが起こりそうです。
夢見たことに、現実的な可能性が出てきて、道を選ばされます。
どちらに進むかはもちろん、自由です。
さらに言えば不思議な「第3の道」が見つからないとも限りません。
でもそうだったとしても、それを「自分で選んだ」という事実は残ります。
誰かのせい、何かのせいには、できなさそうです。

人生の変化は、たいてい、グラデーションの中のジャンプアップです。
ちょっとしたチャンスの連続の中で、突然大きなチャンスが巡ってきます。
ずっとコツコツ頑張ってきたことが、突然役に立ち、花開くことがあります。
変化の時には必ず、「その前にやっていたこと」があります。
そして変化の後も、「引き続き試行錯誤する」道が続いています。
2026年の頭に貴方のもとにくる星は、「ずっとコツコツやる」「ずっと試行錯誤する」ことを象徴する星です。
途切れなく続く長い時間の中で、何かがカチッとはまる音がします。
その瞬間、ジャンプアップが起こります。
あるいは、古い世界からの脱出が実現します。

2026年は個人的な生活、人生、あるいはアイデンティティに、大きな変化が起こりはじめる年です。
生き方が変わり、背負うものが変わり、人生の目標や目指すところが変わります。
ひとつの旗を降ろし、新しい旗を掲げる人もいるでしょう。
大事にするものがガラッと変わる可能性もあります。

そんな時期こそ、身近な人たちのあたたかいサポートが力になるものですが、2026年前半はまさに、めいっぱい身内の支えに恵まれます。
あるいは「あたたかい支えがある」という条件が、挑戦や大きな選択の要因のひとつとなるのかもしれません。
もし「挑戦をしない」という選択をした場合でも、身近な人との深い関わりを通して、後悔の思いを払拭できるかもしれません。

年の後半は、愛と創造の時間です。
趣味や遊びに夢中になる人もいれば、自分の新たな才能に気付く人もいるでしょう。
クリエイティブな活動に取り組んでいる人にとっては、大きなチャンスがやってきます。
「自分が変わり始めている」ということを、ここで実感する人も多いだろうと思います。
自分が生み出すもの、好きになるものが変わったのを見て、自分自身の変化に気付かされます。
過去の成功体験や、「こうすればうまくいく」という経験則は、ここではもはや、アテになりません。
2026年はまったく新しい経験則を作る、そのプロセスに踏み出してゆく年です。

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[時期について]

1月は非常に忙しい時間です。仕事や対外的な活動について、大勝負する人もいるでしょう。
新しい社会的ポジションを得る人も多いかもしれません。

1月末から2月は、牡羊座の人々にとって特に「大きな時間」です。
新しいことが次々にはじまる時間となるかもしれません。
あるいは2025年中にすでに予定していた大きなプロジェクトが、ここから「始動」するのかもしれません。
未来のスケジュールがどんどん埋まり、新しい仲間を得て、時間も環境も刷新される、といった変化も起こりそうです。

2月から4月前半は、過去に深くコミットする時期でもあります。
たとえば新しい仲間を得たら、経歴を自己紹介したり、「これまでどんなことをやっていたんですか?」と聞かれて応えたりすることになります。このような場面を通して、「自分がどんな道を歩いてきたのか」を捉え直す機会を得られるのかもしれません。
振り返りや見直しを通して、いくつかの慢性的な問題が解決に向かいます。

3月はキラキラした楽しいことも多いタイミングです。注目されたり、ほめられたりと、うれしいことがたくさん起こるでしょう。美しいものに心惹かれ、愉快なことで盛り上がれます。

4月から5月中旬は「勝負の時間」です。新しいことをスタートさせる時期となっています。
特にこの時期は、スケールの大きなスタートを切る人が多いでしょう。自分から何か大きなもの、重いものを引き受ける人もいるはずです。人生が変わっていく、その最初の具体的な扉を開く時です。

6月下旬から9月末まで、断続的に「居場所」を完成させていく時間となります。
2025年半ばから2026年6月にかけて「居場所を作る時間」となっていました。その「仕上げ」「まとめ」をするのが、この時間です。
家族間、身内の間でのコミュニケーションも、ここで大詰めを迎えるかもしれません。ずっと話し合ってきたことが着地したり、自分なりの結論が出たりしそうです。

6月末から「愛と創造の1年」に入りますが、6月半ばからすでに、盛り上がり始めます。
恋愛はもちろん、すべての「愛」にまつわるドラマが一斉に動き出します。
特に9月末から11月は、かなりドラマティックなことが起こりそうです。

さらに6月下旬から8月上旬は、新しいコミュニケーションチャネルが開かれる時です。
話さなければならないのに話さずにきたことを、ここで話し出すことができるかもしれません。
さらに、この時期はびっくりするほど機動的です。突然出かける機会が増えるので、普段から動きやすいような準備をしておきたいところです。

8月末から年明けにかけて、経済的におもしろい動きが出てきます。特に経済活動にまつわる人間関係が動きます。貸していたものが返ってくるとか、失ったものが戻ってくる、何か大事なものを託される、譲られる、といったことが起こるかもしれません。

11月末から年末年始は、かなり忙しい時期です。転職活動に取り組むなど、働き方を変える人も多いかもしれません。実力を発揮し、手ごたえを感じられます。
独自のアイデアを実現するため、地道な活動に取り組む人も多そうです。

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[愛について]

6月半ば以降はまるっと「愛の時間」です。
特に9月末から11月は、情熱の星も応援にかけつけ、ホットでスイートな時間となるでしょう。
カップルも、愛を探している人にも、うれしいことがたくさん起こるはずです。

この時期は「自分自身」への認識が大きく変わる時期でもあります。
一時的に自信がなくなったり、疑心暗鬼になったりする場面もあるかもしれません。
いつもの自分なら思い切って前に出られるのに、なぜか立ち止まってしまう、といったシーンも。
ただ、愛の世界では、実は強さよりも、弱さのほうが「核」となります。
自分の弱さと相手の弱さが重なり合った時、お互いの真に人間的な強さが輝き始める、それが「愛」の魔法だと思います。
この時期、もし貴方が「普段と違って、弱気な自分」に気づいたら、もしかするとその体験こそが、新しい愛のカギとなるかもしれません。

8月から9月上旬、10月末から12月頭は、金星も応援してくれる時間となっています。
愛に正面から向き合って、あたたかな関係を紡げるタイミングです。

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[おわりに]

SNSを始めたら、増えたのは新しい友だちではなく、昔の友だちとの繋がりだった、と言った人がいました。
学生時代の友だちを見つけ、途絶えていた交流が復活し、定期的に開かれていた会合に誘ってもらえるようになったそうです。
新しいコミュニケーションが、古い友情を復活させたわけです。

口癖だったいくつかの言葉を使うのをやめたところ、自然に疎遠だった人たちとの関係が回復した、という人がいます。
ある種のニュース動画を見るのをやめたら、冷え切っていた家族との関係が回復し始めた、というエピソードを目にしました。
コミュニケーションの変化、価値観の変化は、人間関係をダイレクトに変えます。

2026年、貴方の知的活動やコミュニケーションのスタイルが、なんらかの形で刷新、解体され始めます。
すると、それに連動して、貴方を取り巻く広い人間関係の中で「復活」「再生」を果たすものが出てきます。

何事も、永遠に壊れないものというのはありません。
その一方で、冬の木々のように、一見枯れたように見えても実は「生きている」ものもあります。
環境が変われば復活し、新しい命を得るものたちがあります。
たとえば古い建物を解体した時、その中にあった価値ある部材やガラスが取り外され、新しい環境で息を吹き返すような現象が起こります。
2026年はそういう意味で、古い思考法や言葉、価値観が解体され、それがきっかけとなって、夢や友情に新たな息吹が吹きこまれる時間となるかもしれません。

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illustration: Shen Tanaka

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