チャールズ3世、弟のアンドルー王子に200万ユーロを要求する理由とは?

Celebrity 2024.10.31

チャールズ3世の弟は、2004年から英国王室が所有するロイヤルロッジに住んでいる。賃貸契約で決められた通り、改修工事費用を負担する義務があり、支払わなければ追い出されることとなる。いよいよ兄弟間のバトル・ロワイヤルの勃発か?

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ウィンザー城で復活祭ミサに出席するアンドルー王子。(2024年3月31日)photography : Chris Jackson / Getty Images

いまやイギリス王室の「ペルソナ・ノン・グラータ(好ましくない人物)」となってしまったアンドルー王子。ジェフリー・エプスタイン事件に関与し、性的暴行で告発された王子は全ての称号を剥奪され、メディアから遠ざけられた。実質的に保護観察状態にある。そんな王子が2004年から住み続けているのがロイヤル・ロッジだ。今年の7月には仏「ル・ポワン」誌から「岩にしがみつく牡蠣のように」居座っていると皮肉られたのも、兄のチャールズ3世が弟を30室の邸宅から追い出したがっているからだ。「またしてもイギリス王室内で敵対する兄弟は水面下で激しい応酬をしている」と前述の記事の冒頭でジャーナリストのマルク・フルニーは書いている。今回の対立を一部のメディアはすでに「ロイヤル・ロッジの攻囲戦」と呼んでいる。

さらに10月5日、英「エクスプレス」紙は、アンドルー王子が1月までに200万ポンドを捻出できなければ、邸宅から追い出されると報じた。王子は、国王の公の不動産を管理するクラウン・エステートとの契約で、建物の定期的な修繕が義務付けられている。これに違反した疑いが持たれているのだ。ある情報筋がイギリスのタブロイド紙に語ったところによると、王子は今年末までに、修繕できるだけの財力があることを証明しなければならない。さもなくば立ち退きを迫られることとなる。

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迫る立ち退きの危機

今回、アンドルー王子は2年前にロイヤルファミリーの公務を退いてから「立ち退きの危機が最も高まった」状況にある。ベアトリス王女とユージェニー王女の父親であるアンドルー王子は、兄チャールズ3世が弟への私的援助を一切中止し、10人の警備チームを今月で解雇したことから「窮地に立たされている」とある関係者は、『エクスプレス』紙に語った。

アンドルー王子はロイヤル・ロッジに関し、2078年6月15日までの75年間の賃貸契約をクラウン・エステートと結んでいる。2003年に100万ポンドの一括払いで契約した。その代わりに王子は「修理修繕、維持清掃を行い、現状を保ち、必要であれば改装」しなければならないと契約には定められていることを英「タイムズ」紙は報じている。さらに2008年以降5年ごとに、外壁の塗装を洗浄し、目地をやりなおした上で壁を「2度塗り」しなければならない。内装については、2010年から7年ごとに「ペンキを最低でも2度塗りし、壁紙を替え、その他磨いたり飾ったりと適切な方法で対処する」ことになっている。

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ボロボロの状態

2004年の入居以来、アンドルー王子は建物の修繕に750万ポンド以上を費やしたと言われている。にもかかわらず、ロイヤル・ロッジは現在、ボロボロの状態にあるようだ。英「ミラー」紙の報道によれば「壁のペンキはひび割れ、外壁にはコケが生えている。修繕費は増加し続けており、必要な金額はすでに200万ポンドを超えたと言われている」そうだ。

6月に邸宅の一部で工事が始まった。しかし、複数の情報筋によれば、この工事だけでは不十分で、「老朽化部分がまだ残っている」とミラー紙は指摘している。ヨーク公にとっては待ったなしの状況だ。

text : Ségolène Forgar (madame.lefigaro.fr)

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