ゴールデン・グローブ主演女優賞で再注目！ デミ・ムーアがいままで付き合った男性たちをチェック。

新作映画『サブスタンス』でゴールデン・グローブ主演女優賞を受賞したデミ・ムーア。若い頃から今日までの華麗な恋愛歴を振り返る。

今回の受賞はこれまでのキャリアの集大成なのか、それとも華々しいカムバックなのか。デミ・ムーアは2025年1月5日、コラリー・ファルジャ監督の『サブスタンス』で第82回ゴールデングローブ賞ミュージカル、コメディ部門主演女優賞を受賞した。この快進撃はアカデミー賞まで続くだろうか。『サブスタンス』で演じた役柄が話題の女優は過去にアシュトン・カッチャー、ブルース・ウィリス、エミリオ・エステベスらとの恋愛模様でたびたびタブロイド紙を賑わせた。いまはひとり暮らしを謳歌しているようだが、ブルース・ウィリスとは離婚後も仲が良い。ジェリー・ザッカー監督の『ゴースト/ニューヨークの幻』のヒットで有名になった彼女には、その前にも結婚歴があった。

最初の夫フレディ・ムーア

フレディ・ムーアと出会ったのはナイトクラブだった。当時16歳だったデミ・ムーアが本名のディメトリア・ジーン・ガインズを名乗っていた頃だ。29歳のミュージシャン、フレディ・ムーアは既婚者だったが妻と別れてデミと一緒になった。しかしながら5年後、ふたりは夫の浮気が原因で別れる。離婚後もデミ・ムーアは最初の夫の姓を名乗ることにした。仏「エル」誌によれば、「誰もが夫の姓で私を知っていたから、変える理由がありませんでした」と「ピープル」誌に語っているそうだ。離婚後ふたりはそれぞれの道を歩み、フレディ・ムーアはルネという女性と再婚した。2014年にアルツハイマー病と診断され、2022年夏に亡くなっている。

エミリオ・エステベスとの婚約破棄

1985年、デミ・ムーアは映画『セント・エルモス・ファイアー』でチャーリー・シーンの兄、エミリオ・エステベスと共演した。これがきっかけでふたりは交際を始めた。2年後の『ウィズダム/夢のかけら』でも共演した後に婚約。だが結婚式の日取りまで決まっていたのに、式直前で破局した。婚約解消を決めたのは『G.I.ジェーン』の主演女優の方だった。ウェブマガジン「ヴァルチャー」によれば、2019年のデミ・ムーアの回想録『インサイド・アウト（原題）』に、「エミリオとの結婚式の招待状を出した後、友人のひとりから、ロサンゼルスで彼が別の女性とデートしているのを見かけたと言われました」と書かれているそうだ。エミリオ・エステベスをもう信用することはできなかった。これが満たされたコップへの最後の一滴となった。「もちろん、彼の方は否定しましたが、彼の言葉を信じることは難しいことでした。数ヶ月前にも２週間別れていたことがあって、それは彼が"元"ガールフレンドのひとりと寝たのに嘘をつき、彼女の妊娠がわかって本当のことを告白してきたからでした」

ブルース・ウィリスとの家庭生活

ブルース・ウィリスと知り合ったのはエミリオ・エステベスと交際中の頃だ。出会いは1987年の夏、長編映画『張り込み』のプレミア上映会で。彼女はこのアクション映画に出演していた婚約者の応援に来ていた。やがてリュック・ベッソン監督の『フィフス・エレメント』などでも知られることになる俳優のブルース・ウィリスはすぐに彼女に惹かれて積極的にアプローチした。「とても紳士的な態度でした。家に戻らなきゃと言うと車までエスコートしてくれました。アイスクリーム売りを待ちきれない少年のようにいそいそとね」と女優の回想録にある。結局、デミ・ムーアは婚約解消し、やがてハリウッドを代表するカップルが誕生した。

数ヶ月の交際を経てブルース・ウィリスとデミ・ムーアは1987年11月21日に結婚する。9ヵ月後、第一子のルーマーが誕生し、1991年にはスカウト・ラルー、1994年にはタルーラと家族は増えていった。家庭を築き、仕事も順調だったが夫婦仲はだんだん悪化していった。デミ・ムーアは夫の浮気を何度も目撃し、『ダイ・ハード』俳優が他の女性と浮気している噂が流れるたびに妻の疑心は募っていった。

1998年6月、妻はついに別居を発表し、2年後に離婚が成立した。傷つき、別々の道を歩むことになったふたりだったが、デミ・ムーアとブルース・ウィリスは関係を断ち切らず、子どもたちのためにも家族の時間を作った。今日、失語症に苦しむブルース・ウィリスをデミ・ムーアは支えている。

若き継父アシュトン・カッチャー

ブルース・ウィリスとの離婚後、2000年代に入るとアシュトン・カッチャーとデートするデミ・ムーアの姿が見られるようになった。映画版『チャーリーズ・エンジェル』でマディソン・リーを演じたデミ・ムーアより16歳年下の俳優とは、共通の友人たちとのディナーパーティーで知り合った。ふたりは交際を始め、その後6年間の結婚生活を送った。だがさまざまな困難が待ち受けていた。世間からの注目度も高く、アシュトン・カッチャーの不倫の噂もたびたび流れた。デミ・ムーアが妊娠6カ月で流産に見舞われたことはふたりにとってひどい試練だった。2011年11月、ふたりはとうとう離婚する。数年後、アシュトン・カッチャーは「エスクァイア」誌に当時を振り返り、責任の重さ、とりわけデミの娘たちの継父であることに困難を感じていたことを明かした。「僕は26歳で、8歳、10歳、12歳の子どもたちの責任を負っていた」

かりそめの恋人ヴィト・シュナーベル

2012年、デミ・ムーアに再び恋が訪れた。ナオミ・キャンベルがインドで開いた誕生日パーティーで出会った、24歳年下のニューヨークの画商だ。ふたりは何度か一緒に旅行しているところを目撃されたが、関係は数ヶ月しか続かなかった。「ニューヨーク・ポスト」紙によると、ヴィト・シュナーベルは、女優のお相手とみなされることで仕事の上で「いい加減な奴」に見られることを恐れ、関係に終止符を打つことを決めたという。

パリの恋、ダニエル・フム

2022年、フランスで『サブスタンス』を撮影中、デミ・ムーアはミシュランの星付きシェフ、ダニエル・フムと知り合った。パリのファッションウィーク中、一緒に登場していたふたり。しばらくデミ・ムーアは新しい彼氏とパリ生活を満喫した。展覧会やローラン・ギャロスでのテニスの試合観戦など、仲が良さそうに見えたが結局は続かず、別れた。別れた時点では予測していなかっただろうけれど、『サブスタンス』で成功を収めた今、恋愛はもういいという心境だろうか。少なくとも当面の間は。

『サブスタンス』の印象的な演技でゴールデン・グローブ賞を受賞した女優が付き合ってきた男たち。