メラニア・トランプ、大統領就任式に目元を隠す帽子をかぶって出席。
Celebrity 2025.01.21
夫の就任を祝う際、アメリカ合衆国のファーストレディは目元を隠す帽子を選んだ。この選択に、多くのネットユーザーが疑問を抱いた。
第47代アメリカ大統領の就任式に出席するため、連邦議会議事堂に到着したメラニア・トランプとドナルド・トランプ。(2025年1月20日、ワシントン)photography: SCOTT OLSON / Getty Images via AFP
その装いはこれ以上ないほど厳かで、瞬く間にSNSで話題となった。1月20日、ワシントンで行われた夫の就任式に出席したメラニア・トランプは、ネイビーのシルクウール製コートとタイトスカート、アイボリー色のシルククレープブラウスという、シャープなラインが際立つコーディネートを選んだ。アメリカ人デザイナー、アダム・リップスが手がけたもので、全てニューヨークで仕立てられた。しかし、この夜、最も注目を集めたのはその服装ではなく、帽子だった。メラニア・トランプは、エリック・ジャヴィッツによるネイビーとホワイトの帽子を身につけ、終始その目元を隠していた。この姿がSNSで大きな反響を呼んだのである。
第47代アメリカ大統領の就任式のため、議事堂に到着したメラニア・トランプとドナルド・トランプ。(2025年1月20日、ワシントン)photography: ANDREW HARNIK / Getty Images via AFP
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控えめなエレガンス
X(旧Twitter)上では、多くの支持者たちがメラニア・トランプのスタイルに感嘆し、喜びの声を上げた。「再びアメリカ人デザイナーを支持するエレガントなファーストレディを見ることができて嬉しい」「彼女はいつも通り美しい。こんなにエレガントなファーストレディが戻ってきて、本当に幸運だ」「驚くほど美しい! コートの下に隠れたドレスもぜひ見てみたい!」といったコメントが、メラニア・トランプの最新情報を専門に発信するアカウント「FLOTUS Report(フロータス・レポート)」の投稿に寄せられた。
メラニア・トランプに帽子を被るように言ったのは誰? ニキビか何か隠しているの?
しかし、このアクセサリーは多くの疑問も呼び起こした。「メラニア・トランプが大きな帽子の下に隠れている......就任式を避けるなんて賢い方法」と、X(旧Twitter)であるユーザーがコメントした。顔がほとんど隠れていたことで、ファーストレディの正体を疑う声まで上がった。「本当にメラニア・トランプなの? なぜこんな奇妙な帽子で顔を隠しているの?」「メラニアが帽子で自分の正体を隠しているように見えることに気づいた?」といった疑問を、多くのアメリカ人がX上で投げかけた。その帽子が大きすぎて、第47代アメリカ大統領が妻にキスをするのに一瞬戸惑う様子もあった。
紫外線防止機能を備えた折りたたみ可能なサンハットをデザインすることで知られるエリック・ジャヴィッツは、カスタムオーダーにはあまり慣れていなかったが、今回は大きな挑戦をすることになった。「WWD」によると、彼は長年メラニア・トランプのスタイリストであるエルヴェ・ピエールから連絡を受け、「彼女が好むタイプの帽子」を見つけるために何度も話し合ったと言う。完璧な帽子を作るため、何度も試作を繰り返す必要があった。最終的に完成したこの帽子は、元モデルであるメラニアの選択によるもので、最後の試着時には「帽子の帯部分を少しだけ変更して欲しい」というリクエストがあったという。
かなり長い期間、ファーストレディが夫の就任式で帽子を着用することはなかった。直近では、1993年にヒラリー・クリントンがコートに合わせたネイビーブルーの帽子を身につけたのが最後だった。メラニア・トランプは、その衣装選びでホワイトハウスにわずかな新たな風を、あまり目立つことなく、吹き込んでいる。
From madameFIGARO.fr
text: Augustin Bougro (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi