キャサリン皇太子妃、ダイアナ妃にオマージュを捧げたエスパドリーユとは?
Celebrity 2025.04.10
ウェッジソールが大好きなキャサリン皇太子妃は暖かい季節になると、よく履く靴のタイプがある。

1981年7月、ダイアナ妃はピンクのエスパドリーユでポロの試合を観戦した。ウェッジソールの靴に合わせたのはバターイエローのサロペットにリバティの花柄ブラウス、スレイアドのプロヴァンス風布バッグ。数日後に結婚式を控えた未来のプリンセスは、ほっそりと優美なシルエットで芝生の上を歩いていた。やがて彼女は地球上で最も注目される女性のひとりとなる。そして今日、キャサリン皇太子妃は、亡き義母のスタイルを受け継いでいる。

キャサリン皇太子妃がカスタニエールのエスパドリーユを履くようになったのは2019年からだ。そもそもこのスペインのブランドの知名度が劇的にアップしたのは1971年のこと。イヴ・サンローランのおかげだった。デザイナーはこの年、次のプレタポルテコレクションでモデルたちにエスパドリーユを履かせたいと考え、ごく自然と1927年創業の老舗である同社に話を持ちかけた。その時に生まれた画期的な製品がウェッジソール、刺繍シルクのエスパドリーユだ。これはすぐに大人気となり、農民の履物が原点の夏の靴は街なかにもふさわしいシックなヒールシューズとなった。ベストセラーは7cmヒールに2cmのプラットフォームの「カリーナ」で、ウィリアム皇太子の妻は何度も履いている。
---fadeinpager---

ブラックレザーのストラップフラットシューズタイプや女神風のメタリックなひもタイプ、カラースエード、ジュート、サテンなど、同社の製品はバリエーションも豊富だ。工房は昔からカタロニアにあり、毎年新作モデルを出している。大手ブランドとのコラボも盛んだ。今夏はエトロがカスタニエールとのコラボ、象徴的なペイズリー柄をレーヨンロープで表現したモデルを出す。キャサリン皇太子妃も履くだろうか。
From madameFIGARO.fr
text: Ségolène Wacrenier (madame.lefigaro.fr)