メーガン夫人とハリー王子、カリフォルニア州モンテシートに独自の「王室」を設立する計画?
Celebrity 2025.05.27
2020年にイギリス王室を離脱したハリー王子夫妻は今、イギリス王室をほうふつとさせる組織を作ろうとしている。

起業家の常として、ハリー王子とメーガン夫人も常に戦略を見直し、方針転換することに余念がない。2020年にイギリス王室を離脱し、現在ではカリフォルニアを拠点に活動している夫妻はこれまで、エンターテインメント業界に特化してポッドキャストやネットフリックスのドキュメンタリー番組を制作するかたわら、アーチウェル財団での慈善事業に力を入れてきた。しかしながらパートナーシップや発言を巡ってさまざまな批判が起こり、思ったように事が進まないことから、ふたりは軌道修正しようとしている。
「デイリー・メール」紙によると、夫妻は自分たちが離脱したイギリス王室の組織に似た体制を自分たちの周りに作り上げたらしい。言わばカリフォルニア風「宮廷」だ。
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王室並みの体制
より具体的には、ハリー王子とメーガン夫人は2つのチームを作った。ひとつはメレディス・ケンドール・メインズというコミュニケーションのベテランが11人のスタッフを率いるチーム、そしてもうひとつは個人的なプロジェクトを支えるチームだ。メーガン夫人を補佐するのは、ビル・ゲイツの部下だったサラ・フォスモ、そしてハリー王子には元オバマ大統領の広報を担当していたミランダ・バーボットが助言する。夫妻それぞれに秘書官がつき、どのチームもカリフォルニアと英国で活動する。まるで王室のようなヒエラルキー型組織だ。
単に組織編成しただけと言えるかもしれないが、ここまで細分化された役割分担に、一部のイギリス国民は首をかしげている。ハリー王子とメーガン夫人はこれまで、イギリス王室が人間味に欠けており、人に冷たい制度であること、非常に杓子定規なコミュニケーションシステムであることを批判してきた。ふたりによれば、王室との緊張関係や誤解をもたらすに至った遠因はこのように階層化され、不透明な部分もある縦割り組織にある。ところがまさしくそのような組織をふたりは作り上げようとしているのだ。ハリー王子は回顧録『Spare』において、宮廷で暗躍する強力な「廷臣」を敵呼ばわりし、批判した。たとえプライベートな組織であっても同様の体制を構築することに一部の人は戸惑いを覚えている。この「モンテシート」宮廷は相矛盾する願望の現れだと言う人もいる。つまり、制度から解放されたいけれど「そのメカニズムは模倣したい」ということだ。今回の組織改変は、さまざまな批判でイメージダウンしたふたりが人気復活を試みている時期に行われた。
From madameFIGARO.fr
text: Léa Mabilon (madame.lefigaro.fr)