モンテカルロ・テレビ祭で青いドレスを着たモナコのシャルレーヌ公妃、グレース・ケリーにそっくりと話題に。
Celebrity 2025.06.19
47歳のシャルレーヌ公妃は、6月17日に行われた第64回モンテカルロ・テレビ祭の閉会式で、まるでおとぎ話のような往年のハリウッドを思わせる装いで登場した。

シャルレーヌ公妃がグレース・ケリーに捧げたオマージュ。6月17日、シャルレーヌ公妃は第64回モンテカルロ・テレビ祭の閉会式に出席した。この祭典は毎年、世界中の優れたテレビ作品を称えるもので、会場には多くのセレブが集まる。その夜、シャルレーヌ公妃はアルベール2世大公とともに登場した。南アフリカ出身の元水泳選手である47歳の彼女は、グレース・ケリーのワードローブから取り出したかのような装いで姿を現し、会場の視線を釘付けにした。
グリマルディ・フォーラムの中心で、モナコのジャック公子とガブリエラ公女の母であるシャルレーヌ公妃は、ニコラ・ジェスキエールが手がけたルイ・ヴィトンの淡いブルーのロングドレスを纏い、会場を魅了した。このドレスは、ドレープの効いたハイネックに、ふわりとした落ち感のあるオフショルダーが組み合わされた、流れるようなクチュールアイテムだ。ヘアスタイルは1920年代風の片側に寄せたタイトなブロー仕上げで、オールドハリウッド風スタイルを際立たせていた。
プリンセスのドレス
ファッション史の専門家でなくとも、その夜にシャルレーヌ公妃が纏ったドレスと、1955年の映画『泥棒成金』でグレース・ケリーが演じたフランセス・スティーブンスの衣装との類似点に気づくだろう。この長編映画のワンシーンで、アメリカの女優でありながら、1956年にモナコのレーニエ3世と結婚して公妃となった彼女は、ギリシャ風のインスピレーションを受けたチュールの美しいビスチェドレスを着ていた。そのドレスは衣装デザイナーのイーディス・ヘッドによるもので、肩に掛けられたドレープのあるスカーフでアクセントが添えられていた。

フレンチ・リヴィエラの映画史に欠かせないこの象徴的なドレスは、実はシャルレーヌ公妃の前に、すでに別のプリンセスにも影響を与えていた。1987年のカンヌ国際映画祭でダイアナ妃は、彼女の代名詞でもあるブロンドのブロー仕上げの髪で、フランス出身のスタイリスト、キャサリン・ウォーカーがデザインした氷河のように透き通るブルーチュールのドレスで会場に現れたのである。その装いは、長いトレーンのように背中で結ばれたエレガントなスカーフによって一層引き立てられていた。このことは、シンデレラの青いドレスが単なるおとぎ話の衣装ではなく、本物のプリンセスたちが代々受け継ぐ『洗練』の象徴であることを示している。
From madameFIGARO.fr
text: Augustin Bougro (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi