約2年ぶりとなる国賓晩餐会、キャサリン皇太子妃のティアラが話題に! これまでのコレクションを振り返る。

Celebrity 2025.07.15

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約2年ぶりとなる国賓晩餐会に出席したキャサリン皇太子妃は、7月8日(火)、真紅のドレスに身を包み、愛用のティアラのひとつを身につけて華やかに登場した。豪華なコレクションの中から丁寧に選ばれたアイテムだった。

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2025年7月8日(火)、ウィンザー城で行われたマクロン仏大統領夫妻を迎えての国賓晩餐会に出席したキャサリン皇太子妃。photography: Chris Jackson / Getty Images

イギリス王室のジュエリーコレクションは、間違いなく世界でも最も貴重なもののひとつである。そこには、目を見張るようなコレクションが収められており、ダイヤモンドのイヤリングや無数のパールネックレス、そして何よりも、権力と王権の象徴である数々のティアラや王冠が並んでいる。キャサリン皇太子妃はウィリアム皇太子と結婚したことで、こうした宝飾品の多くにアクセスできるようになり、その中には今では彼女の定番となっているお気に入りの品もある。

とりわけ象徴的なのが、メアリー王妃の「ラヴァーズ・ノット・ティアラ」だ。キャサリン皇太子妃は、7月8日(火)にウィンザー城で開かれたマクロン仏大統領夫妻を迎えての国賓晩餐会にこのティアラを選んで着用した。マクロン夫妻は、7月10日まで公式訪問のためイギリスに滞在した。このティアラの着用は、2024年3月に病気を公表して以来、キャサリン皇太子妃が初めてティアラ姿で公の場に登場したことを意味し、復帰を象徴するかのような選択だった。

キャサリン皇太子妃がプリンセス・オブ・ウェールズの称号を得て以来、所有するティアラコレクションの中でも、このティアラを最も頻繁に着用している。また、現在これを身につけているのは、彼女ただひとりである。このティアラは、国王チャールズ3世の曾祖母にあたるメアリー王妃のために作られた、ダイヤモンドと涙型の真珠で構成された新古典主義スタイルのデザインだ。キャサリン皇太子妃の前には、エリザベス女王が何度かこのティアラを身につけていたが、その後、このティアラはチャールズ皇太子とダイアナ妃の結婚の際に、結婚祝いとしてダイアナ妃に贈られた。このティアラは、ダイアナ妃が公式肖像写真でよく着用していたことでも知られている。

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象徴的な婚礼用ティアラ

しかし、この晩餐会で、ジョージ王子、シャーロット王女、ルイ王子の母であるキャサリン皇太子妃は、王室コレクションの中から少なくとも他に3つのティアラを選ぶこともできた。合計で、4つの象徴的なティアラが、キャサリン皇太子妃のプリンセス・オブ・ウェールズとしてのイメージを支えている。キャサリン皇太子妃が最初にプリンセス・オブ・ウェールズとして着用したティアラは、2011年の結婚式に遡る。当時29歳の彼女は、カルティエ製のアカンサスの葉をモチーフにしたシンプルで小さく控えめなティアラを身につけていた。このティアラはウィンザー家に属し、深い意味が込められている。このティアラには愛の物語が込められており、ジョージ6世(当時はヨーク公)であり、ウィリアム皇太子の曾祖父が、後に王太后となる妻のために特別に注文したという歴史がある。

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2011年4月の結婚式でのキャサリン妃。photography: Guibbaud-Mousse-Nebinger-Orban/ABACA

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ロータス・フラワー・ティアラ

ウィリアム王子との結婚後、公務への出席が増えるにつれて、キャサリン妃は王室の宝石コレクションの中から新たなティアラを身につけるようになった。中でも、彼女が2度にわたって着用しているのが、ロータスの花をかたどったティアラである。真珠とダイヤモンドで構成されたこのティアラは、エリザベス王太后自身が、自身の結婚の際に贈られた宝石をもとにデザインしたものである。

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2022年12月にキャサリン妃が着用したロータス・フラワー・ティアラ。photography: Jones Victoria/PA Photos/ABACA

一時はエリザベス女王の妹、マーガレット王女のために大切に保管されていたが、その後はエディンバラ公爵夫人ソフィー妃が優雅に身につける姿も披露された。

長らく眠っていたティアラ

最後に紹介するキャサリン皇太子妃が身につけたティアラは、歴史的な価値を持つジュエリーで、これもまたかつてはエリザベス王太后が所有していたものである。1923年にエリザベス王太后の父、ストラスモア伯爵からの結婚祝いとして贈られたものだった。キャサリン皇太子がこれを着用したのは、2023年11月に行われた韓国大統領を迎えての国賓晩餐会の場だった。実に約90年ぶりにこのティアラが公の場に姿を現した。野バラをモチーフにしたダイヤモンドのガーランドで構成されており、頭上にティアラとして、あるいは額にバンドのように巻いて、2通りのスタイルで着用できるようにデザインされている。後者は、かつて王太后が自らの時代に流行させたスタイルだった。

From madameFIGARO.fr

text: Louise Ginies (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi

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