『小さなプラダを着た悪魔?!』12歳のインフルエンサー、テイレン・ビッグスとは?

Celebrity 2025.09.30

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12歳のテイレン・ビッグスはファッションショーや映画のプレミア上映会で、極めて巧みにセレブへのレッドカーペット・インタビューをこなす。高いプロ意識を持つ彼女の活躍ぶりから眼が離せない。

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ビバリーヒルトンでの第82回ゴールデングローブ賞授賞式に出席したテイレン・ビッグス。(ビバリーヒルズ、2025年1月5日)photography: Christopher Polk/GG2025 / Penske Media via Getty Images

テイレン・ビッグスはありきたりの子どもではない。あどけない笑顔の少女は、歯がまだ完全に生え変わっていない。だがInstagramですでに200万人ほどのフォロワーがおり、今年の7月には米タイム誌から「2025年の世界の最も影響力のあるクリエーター100人」に選ばれた。この12歳の少女がファッション界でいちもく置かれているのは、彼女のSNSコンテンツが、タイム誌曰く、「エンターテインメント業界のベテラン記者たちさえ羨む」ほどの内容だからだ。

コンテンツの内容は彼女が高級ホテルにいるところや身支度をしているところもあるが、とりわけビッグイベントでのセレブ・インタビューがある。マイク片手にセレナ・ゴメスやリアーナ、クリス・ジェンナーらに堂々と取材する少女の表情はごく自然で、9月11日のマイケル・コースのショーでは、アンナ・ウィンターさえ顔がほころんだ。SNSで「ミニ・アンナ・ウィンター」と呼ばれる彼女にとって、アナ・ウィンターとの2ショットはとても光栄だっただろう。

カラフルなリボンにおしゃれなメガネ、ハンドバッグもカラフル。最先端のファッションに身を包んだテイレン・ビッグスのスタイルはすべてが計算し尽くされている。本人も自分のファッションが「冒険している」ことを認めた上で、それを変化させるのは自分のパワー次第であることも語っている。「自分はファッションと共に変化しているし、ファッションは自己表現の手段ですが、内面から輝かせてくれるのは自信です」と、少女は9月15日発売の「ヌメロ」誌に写真と共に掲載されたインタビューで言う。

バレンシアガやジバンシィ、バルマンなどの高級ブランドに身を包み、洗練されたファッションを披露する少女はネットで大人気、ファッションウィークや映画プレミアなどでもよく見かける。弱冠12歳にしてニューヨーク、パリ、ミラノ、マイアミ各地のコレクション取材を経験済みだ。パパラッチのフラッシュを浴びながら笑顔でやってくるテイレン・ビッグスには最前列が用意されている。閉鎖的なファッション界での地位を確立したようだ。数日前、彼女はアドレス帳に新たな連絡先を追加した。ニューヨークでのショーの後、マイケル・コースと仲良く2ショットを撮ったのだ。ヌメロ誌の取材で彼女は「インタビューでは相手に、友だちと話しているような安心感を与えてあげたい。そうすることで、特別な時間となるからです」と語っている。

幼い頃からファッション界へ

フロリダ生まれの少女が初めてメディアに登場したのは生後18ヶ月のときだった。カーダシアン家の手がける子ども服のモデルを務めたのだ。少し大きくなると2017年のニューヨーク・ファッションウィークで、シェリー・ヒルなどのブランドの水着やドレスのモデルとしてランウェイに登場する。しかしながらやがて、ランウェイを取材する側に回ることになる。こうしてInstagramが彼女の遊び場となった。

両親のサポートを受けながら、若いインフルエンサーは日常の写真、好きなセレブとのセルフィー、ハリウッドのイベント取材リポートをアップするようになった。カメラの前ではプロらしくポーズを決める。パートナーシップの話も多い。そんな、ちょっと普通じゃない生活が送れるのは両親がしっかり支えてくれるからだ。父親はボディガードとしてイベントに同行してくれるし、母親はSNSの管理とホームスクーリングを担当している。同年齢の女の子の暮らしとは大きくかけ離れているものの、もうひとり、似たような生活を送る子どもがいる。

それは現在8歳のマックス・アレクサンダーだ。天使のように愛らしい、アメリカの少年は世界最年少のファッションデザイナーであり、シャロン・ストーンなどのセレブや、ファッションウィークに集う人々まで多くのファンが彼の作品を着用している。Instagramのアカウント@couture.to.the.maxでは彼の作品が披露されており、フォロワーは400万人以上。こんな将来有望な子どもたちがいる以上、ファッション界はきっと今後数十年にわたって安泰だろう。

From madameFIGARO.fr

text: Emma Martin (madame.lefigaro.fr)

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