メラニア・トランプ大統領夫人、英国訪問時のエレガントなファーストレディルックの評判は?

Celebrity 2025.10.02

現地時間9月16日にイギリスに2度目の公式国賓訪問を果たしたドナルド・トランプ大統領とメラニア夫人。これは今年2月に英キール・スターマー首相がチャールズ国王からの手書きの招待状をトランプ大統領の執務室で提示して実現したもの。滞在中、いつもよりさらに華やかでエレガントに装った、メラニア大統領夫人の着こなしがヘッドラインを飾った。

ロンドン・ステンスタッド空港に降り立った際には、英国を代表するブランドのひとつ、バーバリーのトレンチコートにサンローランのサングラスにディオールのブーツといった出立ちで登場。丈の長いトレンチは歩くたびに裏地のバーバリーチェックが見え隠れして強い印象を残していた。

公務初日には、ディオールのダークグレーのオートクチュールのテーラードスーツにお揃いのパンプスを。そして英国ロイヤルファミリーのチャールズ国王とカミラ女王、ウィリアム皇太子とキャサリン妃に敬意を表して、つばのひろいダークパープルのハットを着用。

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photography: Reuters/Aflo

全体的にダークな色合いとひざ下丈のペンシルスカートに気品が漂うスタイルに、直線的なデザインのハットがドラマティックな印象を与えている。これはどうやらキャサリン妃のバーガンディーカラーのエミリア・ウィックステッドのコートドレスに合わせたコーディネイトだったよう。さらに言えば、夫であるトランプ大統領のタイのカラーともさりげなくリンクしていることに注目。

英インディペント誌の見解によればメラニアがディオールというブランドを選んだのにはもちろん理由があり、それはディオールが彼女のお気に入りブランドのひとつだというだけでなく、今年初めにアイルランド人デザイナーのジョナサン・アンダーソンがクリエイティブディレクターに就任したことだという。

ウィンザー城での晩餐会では、カナリアイエローのオフショルダードレスにベビーピンクのワイドベルトをオン。シンプルなドレスに、大きなエメラルドのイヤリングをアクセントに。このドレスはキャロリーナ・ヘレナによるもの。

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photography: Reuters/Aflo

ちなみにこのドレス、英BBCの記事によれば、「このような晩餐会で期待される色ではなかったし、ストラップレスのドレスは少し大胆だったかもしれません」というスタイリストの意見が紹介されている。しかしメラニアのゴージャスな美貌が構築的なドレスのシルエットにより品良く際立っていて、スタイリングとしては充分素晴らしい。

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翌日18日にはカミラ女王とともに、メアリー女王のドールハウスとウィンザー城の王立図書館の訪問とツアーに参加。

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photography: Reuters/Aflo

襟に刺繍入りで裾にスカラップレースがあしらわれた、ルイ・ヴィトンのキャラメルブラウンレザーのセットアップスーツを着用。足元はキャサリン妃のお気に入りとしても知られる、マノロ・ブラニクのパンプスでコーディネイト。

その後、フロッグモア・ガーデンズに移動すると、キャサリン妃とともに、4歳から6歳の子どもたちが参加するスカウトとのイベントに参加。初めてお互いの伴侶なしでの時間を過ごした。キャサリン妃自身もこのスカウトの元メンバーで、2020年からスカウト協会の共同会長を務めている。

屋外でのこの活動に、キャサリン妃とメラニアはともにラルフローレンのアイテムをチョイス。キャサリン妃のスカートとブーツ、そしてメラニアのスウェードジャケットはラルフローレンのもの。キャサリン妃のスウェードジャケットはME+EMというブランド。どちらも秋に相応しいアースカラーで、洗練されたカントリールックに仕上げられている。キャサリン妃はボウタイ風に結んだスカーフとミディ丈スカートでエレガントに、メラニアはクロップドパンツにバレエシューズで軽快に。ロイヤルとファーストレディのわかりやすい対比のようなスタイリングも興味深い。 

英インディペント誌が取材したノッティンガム・トレント大学のファッションと物質文化の准教授であるナオミ・ブレイスウェイト博士は、「彼女(メラニア夫人)は美しく着飾っています。それは素晴らしいですが、ショーの主役を盗むことはありません。ファーストレディ自身のハイファッションイメージを維持しながら、ホスト国への敬意を示し、人々の反発を避けることができます。彼女のデザインのチョイスのメッセージはこうです。私はロイヤルにならなくても、堂々とすることができる」と分析。 

アイテムやデザイナー選びにもすべて政治的な意味があると(もしくはあると勝手に分析されてしまう)思うと、彼女たちのスタイリングは責任重大。それでも今回の訪英ファッションは、英米のメディアでは概ね好評だったようだ。

text: Moyuru Sakai

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