「ダイアン・キートンにプロポーズしなかったことをずっと後悔している」アル・パチーノ、15年以上続いた彼女との恋愛関係。
Celebrity 2025.10.14
映画『アニー・ホール』で知られる女優ダイアン・キートンが10月11日、79歳で亡くなった。彼女と『ゴッドファーザー』で知られる俳優アル・パチーノは5年間交際していたが、ふたりの愛の物語はそれよりもずっと長く続いた。
2021年11月6日、ロサンゼルス・カウンティ美術館で開催された第10回LACMA アート + フィルム・ガラに出席したダイアン・キートン。photography: Collin Xavier/Image Press Agency/ABACA
「彼に夢中だったの。魅力的で、面白くて、彼は絶えずおしゃべりしていたわ。まるで迷子の孤児みたいで、ちょっと狂気じみた天才のようでもあったの。そして何より、彼は本当に素敵だった!」
2025年10月11日に79歳で亡くなったダイアン・キートンは、2017年に雑誌「ピープル」のインタビューでそう語り、アル・パチーノのことを振り返った。彼女は、人生で最も重要な恋愛のひとつについて、その胸中を明かしたのだ。ふたりの恋は1974年、『ゴッドファーザー PART II』の撮影現場で始まり、何度かの別れを挟みながら15年以上続いた。そして1990年、映画を愛するふたりは、アル・パチーノが結婚を拒んだことで最終的に関係は終わりを迎える。しかし、英紙『デイリー・メール』によると、彼はその決断をいまも後悔しているという。
「やり直すのに遅すぎることはない」
「振り返ってみれば、アルにとって、ずっと『特別な女性』と呼んできたダイアンこそが、人生で唯一無二の愛だったのだろう。彼は、チャンスがあったのにプロポーズしなかったことをこれからもずっと後悔し続けると思う」と、俳優の友人は英紙に語った。この友人によると、俳優アル・パチーノは「運命なら、やり直すのに遅すぎることはない」とよく口にしていたという。しかし残念ながら、いまではもう遅すぎる。
別れた後、ダイアン・キートンとアル・パチーノはビバリーヒルズで近所に住んでいたものの、何年もの間、会話を交わすことはなかった。ある日、友人が理由をたずねると、彼はこう答えたという。「話す必要はない。当時、言うべきことはすべて言ったから」
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風変わりなふたり
アル・パチーノに後悔があったとしても、ダイアン・キートンの方は、ふたりの関係がこうして終わったことに穏やかな気持ちを感じていたようだ。「彼にプロポーズして欲しいとは思っていなかった」と2017年に語っている。「ただ、最終的には彼が結婚してくれるだろうと思っていたの。プロポーズなしで結婚しようって思っていたけれど、結局そうはならなかった。それで私たちは救われたのよ。もしそうなっていたら、彼にとって悪夢だったでしょうね」
1978年に映画『アニー・ホール』でオスカーを受賞した彼女によると、結婚してもふたりは幸せになれなかっただろうという。その理由について彼女はこう説明している。「私たちはとても風変わりで、彼は自分の世話をしてくれる女性が必要だったし、私は私の世話をしてくれる男性が必要だったの。別れること、別れを言うことがとても大切だった。」
後悔はないものの、彼女は別れを受け入れざるを得ない状況に置かれた。当時、彼女は「別れは私の選択ではなかった」と語った。
ダイアン・キートンと彼女の人生における男たち














From madameFIGARO.fr
text: C.L (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi