アレクサンドラ・サン・ムルー、モナコで纏った「グレース・ケリーにオマージュを捧げた」青いドレス姿が話題に。
Celebrity 2025.12.27

ロシェと呼ばれるモナコの高台で、F1ドライバー、シャルル・ルクレールのパートナーとしても知られるアレクサンドラ・サン・ムルーがグレース・ケリーに深い敬意を優雅に表現した。同時に、今年最も美しいファッション姿を披露したと言えるかもしれない。

第76回赤十字ガラのセレモニーに出席したシャルル・ルクレールとアレクサンドラ・サン・ムルー。(モナコ、2025年7月12日)photography: Stephane Cardinale - Corbis / Corbis via Getty Images
今年、グレース・ケリーに捧げられたオマージュの中でも、最も美しく、少なくとも最もエレガントだったと言えるかもしれない。7月12日、第76回赤十字ガラがモナコで開催された。この人道支援団体のためのチャリティイベントには、シャルレーヌ公妃やカミーユ・ゴットリーブも出席し、アレクサンドラ・サン・ムルーは再び注目を集めた。ルーヴル美術館附属校「エコール・デュ・ルーヴル」の元学生である彼女は、アイスブルーのシフォン素材で仕立てた壮麗なドレスに身を包み、ひときわ輝きを放っていた。ドレスは、ドレープの効いたビスチェに細いストラップ、軽やかに広がるスカート、そして左肩にあしらわれたシースルーのマキシスカーフが特徴的だった。
「本当に美しい」
アントワーヌ・ゲランというデザイナーが手がけたこの華麗なドレスは、1955年のアルフレッド・ヒッチコック監督映画『泥棒成金』でグレース・ケリーが着用したドレスに非常によく似ている。アレクサンドラ・サン・ムルーのInstagramコミュニティからは、この洗練されたオマージュに多くの賛辞が寄せられている。「本当に美しい」「神は女性そのもの」「女神のようだ」「こんなに美しいのはずるい」といったコメントが、イリス・ミッテネエールやレナ・マーフフをはじめ多くのフォロワーから写真カルーセルの投稿に寄せられている。
象徴的なドレス
グレース・ケリーによって広く知られるようになったこのドレスは、多くのセレブにとって今尚インスピレーションの源であることは間違いない。映画『泥棒成金』の撮影時、衣装デザイナーのイーディス・ヘッドは、クリスチャン・ディオールの「ニュールック」から着想を得てこの一着を考案した。この「ニュールック」は、女性らしくメリハリのあるシルエットで、当時パリ中の注目を集めていた。2021年に発売された雑誌「タトラー」の記事で、ジャーナリストのレベッカ・コープは次のように説明している。「このドレスはあまりにも象徴的な存在となったため、ほぼ忠実に再現されてきました。例えば、1987年のカンヌ国際映画祭では、ダイアナ妃が亡き友人であるモナコのグレース妃に敬意を表し、衣裳デザイナーのキャサリン・ウォーカーに『泥棒成金』でグレース妃が着用した衣装をイメージしたドレスの制作を依頼しました。」
1か月前、モナコのシャルレーヌ公妃は、第64回モンテカルロ・テレビ祭の閉会式で、ニコラ・ジェスキエールが手がけたルイ・ヴィトンのベイビーブルーのロングドレスに身を包み、魔法のようなオールドハリウッド風の登場を果たした。こちらも、映画界のアイコンからレッドカーペットのスターへと変貌を遂げたアメリカ人女優グレース・ケリーが着用したドレスへのさりげないオマージュである。
ファッションのポールポジションに輝くアレクサンドラ・サン・ムルー








































From madameFIGARO.fr
text: Augustin Bougro (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi




