1985年の発足以降、「世界で最もセクシーな男性」に選ばれた俳優たちをプレイバック!
Celebrity 2025.12.27

1985年以来、アメリカの雑誌「ピープル」は毎年、その時代を象徴するセックスアピール、カリスマ性、そして魅力を体現した男性を特集している。時代を象徴するこれらのアイコンたちを振り返る。
すべては、1985年に「ピープル」誌で初代「最もセクシーな男性」に選ばれたメル・ギブソンから始まった。以来、この称号を冠する号はハリウッドの年間イベントのひとつとなり、美しさ、才能、そしてメディアでの存在感を兼ね備えた栄誉となった。レッドカーペットからテレビ番組に至るまで、受賞者は時代ごとの理想の男性像を体現している。
1985年以降、「最もセクシーな男性」に選ばれた俳優たち
1985年
メル・ギブソン

photography: Everett Collection/ABACA
オーストラリア系アメリカ人の俳優で、『マッドマックス』や『リーサル・ウェポン』で注目を浴び、当時のハリウッドでアクション映画の新星として君臨していた。「ピープル」誌は、映画興行での圧倒的な存在感を評価し、初代「最もセクシーな男性」の称号を授けた。
1986年
マーク・ハーモン

photography: Everett Collection Archive/ABACA
テレビ俳優で、特に「セント・エルスウェア」でボビー・コールドウェル医師を演じたことで知られ、アメリカのドラマシリーズで人気の存在となった(現在は「NCIS 〜ネイビー犯罪捜査班」に出演)。
1987年
ハリー・ハムリン

photography: Everett Collection Archive/ABACA
ドラマシリーズ「L.A.ロー 七人の弁護士」の主演俳優で、この法廷ドラマでの成功によりテレビスターの地位を確立。番組が高視聴率を誇る時期に「ピープル」誌により称号を授与された。
1988年
ジョン・F・ケネディ・ジュニア

photography: Zuma/ABACA
弁護士、編集者、アメリカの公人で、雑誌「ジョージ」を立ち上げ、ケネディ家の新世代を象徴する存在となった。メディアや文化への影響力が非常に大きかった時期である。
1989年
ショーン・コネリー

photography: Avalon/ABACA
伝説的な俳優で、『007』のジェームズ・ボンド役で既に名声を確立。『アンタッチャブル』や『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』など、より野心的な映画でも輝きを放った。この称号は、成熟したより権威ある映画界での評価を反映している。
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1990年
トム・クルーズ

photography: Avalon/ABACA
『トップガン』や『レインマン』でスター俳優となり、アメリカ映画界の柱となった。「ピープル」誌は、キャリア絶頂期にこの称号を授与した。
1991年
パトリック・スウェイジ

photography: PA Photos/ABACA
俳優、ダンサー、歌手で、『ダーティ・ダンシング』や『ゴースト/ニューヨークの幻』で人気を博し、連続してヒット作を生み出した。国際的スターとしての地位が確立した時期の受賞である。
1992年
ニック・ノルティ

photography: Dabrowski Jerzy/ABACA
個性派俳優で、『タイタンズを忘れない』や『アフリクション』など数々のドラマ映画に出演。要求の高い役柄を演じ、批評家にも高く評価された。「ピープル」誌は、彼のキャリアが大きな認知を得たタイミングで称号を授与した。
1993年
リチャード・ギア&シンディ・クロフォード

photography: The Legacy Collection/Avalon/ABACA
彼は90年代を代表する俳優で、彼女は世界的に知られるトップモデル。「ピープル」誌は、アメリカのグラマラスな文化を象徴する象徴的カップルを祝福した。
1994年
キアヌ・リーブス

photography: DPA/ABACA
カナダ出身の俳優で、『ポイントブレイク』や『スピード』で注目を集め、ハリウッドの新星としての地位を確立。1994年は「ピープル」誌が正式に選出していなかったため、後から遡ってこの重要な1年を評価し称号が授与された。
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1995年
ブラッド・ピット

photography: Avalon/ABACA
メディアで注目を浴び始め、『レジェンド・オブ・フォール』や『セブン』でブレイク。アート系映画でも大作でも欠かせない俳優となった。
1996年
デンゼル・ワシントン

photography: The Legacy Collection/Avalon/ABACA
数々の受賞歴を持つ俳優で、『マルコムX』『フィラデルフィア』『クリムゾン・タイド』などで強烈な役を演じ、アメリカ映画界の主要な才能のひとりとして認められた。黒人男性として初めて「最もセクシーな男性」に選ばれた。
1997年
ジョージ・クルーニー

photography: Everett Collection Archive/ABACA
「ER緊急救命室」でスターとなり、映画界への転身を開始。「ピープル」誌は、彼の公的人気が大きく広がった時期に称号を授与した。
1998年
ハリソン・フォード

photography: Dabrowski Jerzy/ABACA
ベテラン俳優で、『スター・ウォーズ』『インディ・ジョーンズ』などの伝説的シリーズで活躍。冒険映画とドラマ作品を行き来し、ハリウッドのアイコンとしてのキャリアを称えられた。
1999年
リチャード・ギア(2回目)

photography: Khayat Nicolas/ABACA
経験豊富な俳優で、多様な役柄を演じ、『プリティ・ウーマン』『ランナウェイ・ブライド』などの映画で活躍。「ピープル」誌は2度目の称号を授与し、長いキャリアとアメリカ映画界での中心的存在、そして2000年代への影響力を讃えた。
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2000年
ブラッド・ピット(2回目)

photography: All Action/ABACA
国際的スターとして確立し、『ファイト・クラブ』や『スナッチ』で成功を収め、俳優としての多才さを示した。「ピープル」誌は再び称号を授与し、文化的影響力を評価した。
2001年
ピアース・ブロスナン

photography: The Legacy Collection/Avalon/ABACA
アイルランド出身の俳優で、ジェームズ・ボンド役で絶頂期を迎え、『007』シリーズをリードし続けた。エレガントなアクション映画の顔として世界的地位を示した。
2002年
ベン・アフレック

photography: Hahn Lionel/ABACA
俳優、脚本家、プロデューサーで、『グッド・ウィル・ハンティング』でオスカーを受賞。その後も『パール・ハーバー』『アルマゲドン』『デアデビル』など大作とドラマ映画に出演し、メディアでの露出が非常に大きかった年である。
2003年
ジョニー・デップ

photography: Zuma/ABACA
個性的で芸術的な役柄で知られる俳優。『パイレーツ・オブ・カリビアン』の世界的成功により、欠かせない存在となった。「ピープル」誌はキャリアの転換期に称号を授与した。
2004年
ジュード・ロウ

photography: Alamy/ABACA
イギリス出身の俳優で、時代劇やドラマ映画に定評があり、『コールドマウンテン』や『アルフィー』で高い評価を得た。同年、複数の大作に出演し、国際的な評価を確固たるものにした。
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2005年
マシュー・マコノヒー

photography: Baxter/ABACA
テキサス出身の俳優で、ロマンティック・コメディ『恋愛適齢期』やインディーズ映画『レイン・オブ・ファイア』など幅広く活躍。グローバルに注目され、「ピープル」誌は多才なスターとしての地位を確立した時期に称号を授与した。
2006年
ジョージ・クルーニー(2回目)

photography: Pacific Coast News/ABACA
俳優、監督、プロデューサーで、『オーシャンズ11』『グッドナイト&グッドラック』などで評価される。人気作品と社会・政治的プロジェクトの両立が際立つ時期で、「ピープル」誌は再び彼の影響力を讃えた。
2007年
マット・デイモン

photography: Guignebourg Denis/ABACA
『ボーン』シリーズや『インビクタス/負けざる者たち』などの成功で知られる俳優。商業的プロジェクトとアート系映画を交互にこなし、国際的評価を高めた。
2008年
ヒュー・ジャックマン

photography: West Ian/PA Wire/ABACA
オーストラリア出身の俳優・歌手で、『X-MEN』シリーズのウルヴァリン役で活躍。舞台では『The Boy from Oz』などのミュージカルも披露し、映画と音楽の両方で多才さを示した。
2009年
ジョニー・デップ(2回目)

photography: Leon Fernando/Elevation Photos/ABACA
個性的で芸術的な役柄で知られる俳優。『アリス・イン・ワンダーランド』『パブリック・エネミーズ』で印象的な役を続け、芸術的地位を確立した。
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2010年
ライアン・レイノルズ

photography: Allocca Dave/Startraks/ABACA
カナダ出身の俳優で、『ヴァン・ワイルダー』などのコメディ、ドラマ、アクション映画『グリーン・ランタン』に出演。人気が急上昇し、ハリウッドでの重要な役を担う転換期となった。
2011年
ブラッドリー・クーパー

photography: Phillips John/PA Photos/ABACA
『ハングオーバー!!』『幸せのレシピ』などで注目を集め、現代アメリカ映画の中心的存在に成長。「ピープル」誌はこの成長のタイミングで称号を授与した。
2012年
チャニング・テイタム

photography: Boesl Hubert/DPA/ABACA
ダンサー兼俳優で、『マジック・マイク』で注目される。コメディ(『21ジャンプストリート』)、アクション(『ホワイトハウス・ダウン』)、振付パフォーマンスを行い、ハリウッドで欠かせない存在となった。
2013年
アダム・レヴィーン

photography: De Boer Sara/Startraks/ABACA
マルーン5のリーダー兼歌手で、「Moves Like Jagger」「Payphone」などのヒット曲と「ザ・ヴォイス」でのコーチ役で注目度が急上昇。「ピープル」誌は音楽とテレビでの圧倒的な存在感を評価した。
2014年
クリス・ヘムズワース

photography: Bakounine/ABACA
オーストラリア出身の俳優で、マーベル作品『マイティ・ソー』『アベンジャーズ』でスーパーヒーロー役を担当。大作映画で存在感を示した。
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2015年
デビッド・ベッカム

photography: West Ian/PA Wire/ABACA
元レアル・マドリード、LAギャラクシーの国際的サッカー選手で、起業家としても活動。スポーツ、メディア、ファッションでの影響力により、世界的アイコンとなった。
2016年
ドウェイン・ジョンソン

photography: Pacific Coast News/ABACA
俳優で元プロレスラー。『ワイルド・スピード』『ジュマンジ』などでハリウッドの大作映画の中心的存在となった。
2017年
ブレイク・シェルトン

photography: Flores Vince/Startraks/ABACA
カントリー歌手でテレビパーソナリティ。アルバムの成功と「ザ・ヴォイス」でのコーチ役により人気が上昇。「ピープル」誌はメディア露出のピーク時に称号を授与した。
2018年
イドリス・エルバ

photography: Peters Doug/EMPICS Entertainment/ABACA
イギリス出身の俳優で、ドラマ「刑事ジョン・ルーサー」や「THE WIRE/ザ・ワイヤー」、映画『マイティ・ソー バトルロイヤル』などで活躍。テレビ、映画、音楽を行き来する多才な人物である。
2019年
ジョン・レジェンド

photography: Splash News/ABACA
歌手、作曲家、プロデューサーで、アルバム「A Legendary Christmas」や映画『ラ・ラ・ランド』で受賞歴がある。社会正義問題に強く関わり、財団「Free America」を通じて刑事司法改革を支援している。
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2020年
マイケル・B・ジョーダン

photography: Bergman Steven/AFF/ABACA
アメリカ出身の俳優で、『フルートベール駅で』『クリード チャンプを継ぐ男』『ブラックパンサー』で注目を浴びた。文化的・社会的問題、特にBlack Lives Matterの運動に声を上げ、ハリウッドでの影響力をメディアでの話題作を通じて確立した。
2021年
ポール・ラッド

photography: Bergman Steven/AFF/ABACA
多才な俳優で、マーベルの『アントマン』シリーズやドラマシリーズ「フレンズ」、映画『40男のバージンロード』などの人気コメディ作品で知られる。世代を超えた人気を誇り、批評的にも商業的にも成功が続き、「ピープル」誌は称号を授与した。
2022年
クリス・エヴァンス

photography: PA Photos/ABACA
アメリカ出身の俳優で、マーベル作品『キャプテン・アメリカ』で注目。『バズ・ライトイヤー』『ナイブズ・アウト: グラス・オニオン』など、多様な役柄にも挑戦。市民意識や政治参加を促すプロジェクト「A Starting Point」に関わり、社会正義の様々な活動も支援している。
2023年
パトリック・デンプシー

photography: Mirador Sthanlee B./SPUS/ABACA
「グレイズ・アナトミー」の象徴的俳優で、映画やテレビで活動を続ける一方、モータースポーツにも参加。シリーズ終了から数年経っても文化的影響力を保ち、ハリウッドで稀有な長いキャリアを持っている。
2024年
ジョン・クラシンスキー

photography: Graylock Jennifer/INSTARImages/ABACA
「ザ・オフィス」で注目を浴びた俳優・監督で、『クワイエット・プレイス』『クワイエット・プレイス2』を手がけ、複数のテレビ・映画プロジェクトも制作。「ピープル」誌は、国際的に評価される多才で創造的な俳優の象徴として称号を授与した。
2025年
ジョナサン・ベイリー

photography: PA Photos/ABACA
イギリス出身の俳優で、「ブリジャートン家」で注目を集め、ミュージカル作品でも輝きを放つ。West End Companyで主演を務め、LGBTQ+の可視性と表現にも積極的に関わる。「ピープル」誌は、多才で包括的な新世代の国際俳優の代表として称号を授与した。
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セックスアピールの新星、ジョナサン・ベイリー
2025年、37歳のイギリス人俳優ジョナサン・ベイリーが「ピープル」誌の表紙を飾った。Netflixの人気シリーズ「ブリジャートン家」での役で知られ、現在はアリアナ・グランデやシンシア・エリヴォと共演する『ウィキッド2』に出演している。この称号により、彼はジョン・クラシンスキー、パトリック・デンプシー、クリス・エヴァンス、マイケル・B・ジョーダンらに続く、現代のグラマラスな男性像を体現する長い系譜に加わった。
二度の栄冠を手にしたレジェンドスターたち
あるスターたちは、二度にわたってこの栄誉ある称号を手にするという稀な快挙を成し遂げている。ブラッド・ピットはその最初の例で、1995年に『12モンキーズ』と『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』で初めて栄冠を得た後、2000年には『ファイト・クラブ』で再びタイトルを獲得した。そこで見せた彫刻のような腹筋とバッドボーイの雰囲気が大きな話題となった。1993年にはリチャード・ギアが当時の妻シンディ・クロフォードとともに「最もセクシーなカップル」として表紙を飾った。その6年後の1999年には、『プリティ・ウーマン』で知られる彼のタイムレスな魅力により、今度は単独で表紙を飾ることとなった。ジョージ・クルーニーもまた、「ER緊急救命室」で注目を集めた後、2006年には『シリアナ』でオスカーを受賞した年に再びタイトルを手にし、多くの人々に支持されるアイコンとなった。一方、ジョニー・デップは、2003年に『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』の成功後に称号を得ると、2009年には『アリス・イン・ワンダーランド』の後に再び受賞し、時代を超えたセックスシンボルとしての地位を確立した。
From madameFIGARO.fr
text: Lilou Pomart (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi





