「不当な賃金と国王の気まぐれ」チャールズ3世の庭師11人が辞職し、有害な職場環境を告発。
Celebrity 2026.01.03

グロスターシャーにあるチャールズ3世の別荘のハイグローヴ邸は、およそ364ヘクタールに及ぶ敷地を有し、一見するとまさに地上の楽園だ。しかし、『サンデー・タイムズ』紙の調査によると、国王は庭師たちに対して手厳しいという。
イングランド南西部のグロスターシャーにあるチャールズ3世の別荘のハイグローヴ邸は、長らく彼の安らぎの場所であり、バラやラベンダー、そして彼の誇りであるさまざまなエキゾチックな植物が彩る聖域として知られてきた。しかし、7月20日付の『サンデー・タイムズ』の詳細な調査によると、この園芸の楽園は、多くの庭師にとって地獄のような場所になっているという。2022年以降、敷地の常勤スタッフ12人のうち11人が辞職したという非常に高い離職率が問題視されている。あまりに多くの人が辞めたため、王室の財団で庭園を管理するキングス・ファウンデーションは、臨時スタッフや退職したボランティアに頼らざるを得なくなっている。その原因は、非常に低い賃金、絶え間ないプレッシャー、そして有害と評価される管理体制だという。
あまりにも低い賃金

上空から見たハイグローヴ邸。photography: David Goddard / Getty Images
2022年には、一部の庭師が時給わずか8.91ポンド(当時約1416円)と、国内の最低賃金をかろうじて上回る水準で働いていたことが明らかになっている。ある庭師はこう語った。
「まるで『国で最も重要な人物である王のために働けることをありがたく思え』と言われているかのようでした。」
さらに、チャールズ3世の気性も影響している。英国の新聞記事によると、王の厳格な性格と細部へのこだわりが多くの問題の原因となっているという。チャールズ3世は頻繁に庭園の小道を、背中に手を組みながら歩き回り、従業員のわずかなミスも見逃さずに注意を向けている。たとえば、『タイムズ』紙が取材した証言によれば、彼はプールのそばに生えていた一輪のセネシオ(キク科の植物)を即刻取り除くように要求し、お気に入りのモクレンのタグがなくなったことに激怒し、さらにはデルフィニウムの早すぎる剪定に憤慨し、「夏の最も美しい瞬間のひとつを台無しにした」と嘆いたという。また、ある書簡では、庭師たちが彼の指示通りに藻類を使った肥料を十分に施していないことを残念に思っている旨を述べていた。
さらに、庭師のひとりが日本の低木の名前を間違えて、試用期間中に不合格になったと報じられている。「この男を私の目の前から追い出せ」とチャールズ3世は激怒したと伝えられている。関係者によると、王は厳しい指摘と熱烈な賛辞を激しく行き来する気まぐれな性格で、バラが見事に咲き誇ると感激して大きく称賛する一方、些細なことには厳しく批判することもあるという。
外部調査
チャールズ3世だけでなく、ハイグローヴで王の右腕を務めるコンスタンティン・インネメーも、この敷地内で恐怖の空気を作り出したと非難されている。彼は、従業員のひとりがチャールズ3世にモクレンの専門家を雇うことを提案した際に怒鳴りつけた疑いがある。なお、2018年に発表された伝記『Rebel Prince: The Power, Passion and Defiance of Prince Charles(原題)』の中で、作家トム・バウアーは、王が農薬を嫌っていたために庭師たちが「手作業で雑草を抜くためにトレーラーの上にうつ伏せに寝そべらなければならなかった」ことや、「インドの退役軍人たちが懐中電灯を持って夜間の見回りをし、植物からナメクジを取り除いていた」ことを述べていると、雑誌「ヴァニティ・フェア」は報じている。
こうした非難を受けて、2023年秋にキングス・ファウンデーションは外部調査を実施せざるを得なかった。その調査では、「人員不足」や「管理体制の不備」、そして「給与に関する問題」が認められたという。報告書は最終的に、全従業員の健康な精神状態を維持するために研修の実施と心理的支援を推奨した。しかしながら、状況は依然として改善が進んでいないと、『サンデー・タイムズ』は伝えている。
国王チャールズ3世のウェールズにあるコテージ

photography: Getty Images

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(ランダベリー、2009年6月22日)
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From madameFIGARO.fr
text: Léa Mabilon (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi




