立田敦子のカンヌ映画祭レポート2017 #01 リリー=ローズ・デップも登場。 第70回を迎えたカンヌ国際映画祭が開幕!

Culture 2017.05.19

第70回カンヌ国際映画祭(2017年5月17日~29日)が開幕しました。今年は70周年という節目の年ということもあり、イベントが盛りだくさん!

オープニングは、フランスを代表する監督のひとりアルノー・デプレシャンの『LES FANTOMES D'ISMAËL(イスマエルズ・ゴースト)』。この作品、俳優陣も豪華な顔ぶれです。主演のイスマエル役は、デプレシャンの出世作『そして僕は恋をする』(1996年)で俳優デビューし、いまやボンドシリーズにも出演する国際的な俳優となったマチュー・アマルリック。恋人役にはシャルロット・ゲンズブール、そしてかつて彼の元から突然去った妻役にマリオン・コティヤール。そうそう、前述の『そして僕は恋をする』には、無名時代のマリオンも出演しています! 他にも、ルイ・ガレル、イポリット・ジラルド、そして国際的に大躍進中のイタリア女優アルバ・ロルヴァケルが、記者会見に続いて、レッドカーペットにも揃って登場。

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©French Association of the International Film Festival

さらにセレモニーでは、リリー=ローズ・デップ、ジュリアン・ムーア、ユマ・サーマンなどビッグネームも来場し、盛り上がりを見せました。

17519cannes2.jpg©CHANEL

リリー=ローズ・デップは、シャネルの2017/18年クルーズコレクションより、ホワイトの刺繍入りジャージードレスを纏って登場。イヤリングは「1932 コレクション」、ブレスレットは「プリュム ドゥ シャネル」。

17519cannes3.jpg©Getty Images

ブルガリのジュエリーを纏ったユマ・サーマン。ネックレスとブレスレットは「セルペンティ」、イヤリングは「グリフ」。

 また、今年はサイドバーの「ある視点」部門のオープニングも、マチュー・アマルリック最新監督作『BARBARA(バルバラ)』で開幕です。2010年のカンヌでは、『さすらいの女神たち』(2010年)で監督賞を受賞するなど、監督として高く評価されているマチューですが、今回は1997年に亡くなったフランスの国民的歌手であるバルバラがテーマ。バルバラを演じるのは、マチューの元パートナーで二児の母親でもあるジャンヌ・バリバール。彼女の伝記映画を撮ろうと苦悩する映画監督役をマチュー自らが演じています。フランス映画界きってのインテリカップルだったふたり、別れてもいろいろと見せ場を作ってくれますね。

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©French Association of the International Film Festival

 最後になりましたが、今年の審査員軍団は委員長のペドロ・アルモドバルを筆頭に、俳優のウィル・スミス(アメリカ)、女優のジェシカ・チャスティン(アメリカ)、監督のパオロ・ソレンティーノ(イタリア)、監督のマーレン・アデ(ドイツ)、監督のアニエス・ジャウイ(フランス)、作曲家のガブリエル・ヤレド(フランス)、監督のパク・チャヌク(韓国)、女優のファン・ビンビン(中国)と、豪華な顔ぶれ。最終日の彼らの採決も楽しみです!

映画ジャーナリスト 立田敦子
大学在学中に編集・ライターとして活動し、『フィガロジャポン』の他、『GQ JAPAN』『すばる』『キネマ旬報』など、さまざまなジャンルの媒体で活躍。セレブリティへのインタビュー取材も多く、その数は年間200人以上とか。カンヌ映画祭には毎年出席し、独自の視点でレポートを発信している。
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