フィガロが選ぶ、今月の5冊 創作の原点となったパリをユーミン自ら、語り尽くす。
Culture 2017.06.16
『ユーミンとフランスの秘密の関係』
松任谷由実著 CCCメディアハウス刊 ¥2,700
ユーミンが創作の原点となったパリ、パリジェンヌ、フランス文化について多彩な切り口で語り尽くす。時代を切り開いてきたアーティストの創作の軌跡が浮かびあがる。作家の原田マハと一瞬の輝きを切り取る作詞との共通点を感じる印象派の画家について語り合い、フランス文学者の野崎歓とはプレヴェールを詩の入口に言葉の国、フランスを語り合うなど7人と対談。モネの庭があるジヴェルニーやコートダジュール、金沢などアートをめぐる旅も。私たちがなぜパリに憧れるのか、あらためて目を開かれる思いがする。
*『フィガロジャポン』2017年6月号より抜粋
réalisation : HARUMI TAKI