ヴェンダース監督最新作は、初めてのフランス語映画。

特集

緑の丘の書斎とテラスが、劇作のダイナミックな時空に。

『アランフエスの麗しき日々』

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盟友ペーター・ハントケの戯曲を、フランス語の響きの美しさ、会話の赤裸々な力強さを損なわぬようにヴェンダースが映画化。夏の風と陽差しを受け、友人の男の問いに導かれて女は青春期の旅と初恋の体験を語り出す。監督の野望は、パリを一望するその丘を言葉の生成の場に変容させること。作家が書斎で台詞をつむぐと、窓外のテラスでは作中人物の男女が会話を始め、その興に促されるように作家に新たな台詞が降りてくるのだ。ルー・リードやニック・ケイヴら、夢想を呼ぶ音楽の使い方にも惚れ惚れする。

『アランフエスの麗しき日々』
監督・脚本/ヴィム・ヴェンダース
2016年、フランス・ドイツ・ポルトガル映画 97分
配給/オンリー・ハーツ
YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて順次公開中
http://aranjues.onlyhearts.co.jp

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*「フィガロジャポン」2018年2月号より抜粋

réalisation : TAKASHI GOTO

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