フィガロが選ぶ、今月の5冊 世界文学のいまを知るための最新ブックガイド。

Culture 2018.02.10

同時代を生きる作家たちは、いま、何を描いているのか。

『今を生きる人のための世界文学案内』

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都甲幸治著 リットーミュージック刊 ¥2,160

本当におもしろい小説とは何だろう。気鋭の翻訳家であり、無類の本読みでもある著者の答えは明快だ。「それは、ほんの少しでも自由の空間を開いてくれるものだ」。本当におもしろい小説は、私たちのいまに語りかけ、鼓舞し、呼吸を楽にしてくれる。閉塞感を突破する力があるのだ。英米文学だけが翻訳小説ではない。アジアにもアフリカにもおもしろい小説はある。同時代を生きる作家たちの格闘に共振する。村上春樹『騎士団長殺し』の書き下ろし書評も収録している。世界文学のいまを知るための最新ブックガイド。

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*「フィガロジャポン」2018年2月号より抜粋

réalisation : HARUMI TAKI

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