ピクニック気分で、東京近郊のアートスポットへ。 花と作品を愛でながら、クレマチスの丘でアート散策。

Culture 2018.04.11

四季折々の表情を見せてくれる自然と作品群のコラボレーションをお目当てに、一日中アートに浸れる特別な旅へ出かけよう。

<静岡・長泉>

クレマチスの丘 

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庭園および展示棟内の風景と調和するよう彫刻作品が設置されている、ヴァンジ彫刻庭園美術館の常設コレクション。

3つの美術館と文学館、4種のカフェ&レストランとガーデンを併設するクレマチスの丘では、自然とアート作品との素敵な出合いを丸一日かけて楽しめる。

広大な敷地は、イタリアを代表する彫刻家ジュリアーノ・ヴァンジの個人美術館とイズフォトミュージアム、2000株のクレマチスにバラやクリスマスローズを植栽する庭園を擁するクレマチスガーデンエリアと、「線の画家」と称されるフランスのアーティスト、ベルナール・ビュフェの美術館と井上靖文学館のビュフェエリアに分けられる。

彫刻、絵画、写真作品に、咲き乱れる可憐な花々、伊豆や箱根の山々が織りなす大パノラマ……。この地の風景と調和する作品から、自分なりのアートとの向き合い方を模索してみよう。

ビュフェが1952年以降毎年取り組んだ個展を追いながらその画業を概観する企画展『ベルナール・ビュフェ再考 代表作から見るビュフェの半世紀』を9月4日まで開催中

油彩画、水彩画、素描、ポスターなど2000点超えのビュフェコレクションを所蔵するベルナール・ビュフェ美術館。見応えのある大型作品も。

ブロンズや大理石、木材などさまざまな素材で作品を制作する、イタリアの現代具象彫刻家、ジュリアーノ・ヴァンジ。彼の作品を展示するために設計されたのがヴァンジ彫刻庭園美術館だ。現在は常設作品を展示するほか、開館15周年記念展『生命の樹』を3月4日まで開催中。所蔵作品を中心に、佐々木愛、持塚三樹ら15名の作家の作品を紹介する。

ミュージアムショップNOHARA BOOKSでは、アーティスト佐々木愛の作品をパッケージにした和三盆(¥756)も。

四季とともに移り変わるクレマチスと季節の花の競演も見どころのひとつ。冬咲きのクレマチスも時期によって楽しめる。

ビュフェ美術館のシンボルツリーであるクスノキにちなんで「ツリーハウス」と名付けられたショップ&カフェ。季節の自家製焼き菓子や飲み物をいただける。地元の麦豚ハムと新鮮な卵、チーズを使った「ガレット・コンプレ」¥1,450、オーガニックのシードル¥850。

森の木々を見渡せる、大きな窓が心地よい店内。

クレマチスの丘
静岡県長泉町東野クレマチスの丘347-1
tel:055-989-8787
営)10時〜16時30分(16時最終入館、閉館時間は時期により異なる)
休)水(祝日の場合は翌日休)、年末年始
ヴァンジ彫刻庭園美術館:一般¥1,000(1〜3月、11〜12月)、一般¥1,200(4〜10月)、ベルナール・ビュフェ美術館:一般¥1,000、イズフォトミュージアム:一般¥800、井上靖文学館:一般¥500
※4館共通券ほか、各種共通券あり
www.clematis-no-oka.co.jp

イズフォトミュージアムでは川内倫子、長島有里枝、テリ・ワイフェンバックら、5名の現代作家の所蔵作品を中心に構成する企画展『永遠に、そしてふたたび』を7月6日まで開催中。


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*『フィガロジャポン』2018年3月号より抜粋

photos : MIDORI YAMASHITA réalisation : RYOKO KURAISHI

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