ピクニック気分で、東京近郊のアートスポットへ。 八ヶ岳南麓の自然を楽しめる、清春芸術村。

Culture 2018.04.19

四季折々の表情を見せてくれる自然と作品群のコラボレーションをお目当てに、一日中アートに浸れる特別な旅へ出かけよう。

<山梨・北杜>

清春芸術村

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1900年のパリ万博に出展されたラ・リューシュ。手前はパリから移設されたエッフェル塔の階段とセザール・バルダッチーニのエッフェル像。

廃校になった小学校の跡地に、アーティストの創作と交流の場として1980年にオープン。敷地内には、ギュスターブ・エッフェルが手がけたアーティストのためのアトリエ兼住居ラ・リューシュを再現した建物、安藤忠雄が設計した自然光のみの光の美術館、志賀直哉や武者小路実篤など、アートにも造詣が深かった白樺派の作家たちの美術作品を展示する清春白樺美術館、その他、屋外彫刻作品が点在する。

毎年春には小学校の落成時に植えられた50本の桜の古木が満開となり、アートと自然の見事な共演を披露してくれる。

2011年に完成した光の美術館にはピカソの後継者と謳われたアントニ・クラーベの作品を常設展示。

ラ・リューシュ(蜂の巣)の内部。16角形の建物に三角形の小さなアトリエが連なる集合アトリエだ。現在もアーティストのためのスペースとして使われている。一般には非公開。

白樺派が日本に紹介したロダンの彫像やルオーの宗教画作品なども展示する清春白樺美術館。遺族から寄贈された志賀直哉コレクションを中心に紹介した『白樺派の夢展』の展示風景。

新宿から移築された梅原龍三郎のアトリエには、画家愛用のイーゼルや制作途中の作品を常設展示する。

オーガニックレストラン、ラ・パレットではベルギー人シェフによる本場のベルギーサンドウィッチを。「キップ・トロピカル」¥700、ショウガ入りのホットドリンク「ジンジャーラブ」¥600

清春芸術村
山梨県北杜市長坂町中丸2072
tel:0551-32-4865
営)10時〜17時(16時30分最終入館)
休)月(祝日の場合は翌日休)、年末年始
一般¥1,500
www.kiyoharu-art.com


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*『フィガロジャポン』2018年3月号より抜粋

photos : MIDORI YAMASHITA réalisation : RYOKO KURAISHI

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