独り言を言うのはなぜ?

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たちはなぜ独り言を言い、考えごとを声に出すのか。photo : Getty Images

スーツケースの荷造りをするときやスーパーに行く前に買い物リストを声に出して確認したり、鏡の前で自分の顔色にコメントしたりすることは、誰にでも経験があるはず。そうした独り言はごく自然なことで、日常生活においてむしろ有益だということをご存知だろうか。

独り言を言うのはごく自然なこと。また誰かと暮らしていてもひとり暮らしでも、頻繁に独り言を言うことはむしろよいことなのだという。道端で、家で、オフィスのコーヒーメーカーに向かう途中の廊下で……独り言はどこででも言える。空想上の友達が大脳に住み着いているわけでも、頭がおかしくなったわけでもなく、むしろ神経がよく機能している証拠なのだ。今回は独り言について説明しよう。

さまざまな作用がある、一般的な行動

周りの人に独り言を言うかどうか聞いてみれば、多くの人が同意するだろう。「独り言を言わない人はまれです。独り言を言わない人というのは内向的な性格の持ち主で、頭の中で独り言を言う、もしくはかなり抑圧されていて、他人はもちろん、自分さえも必要ないと思うような人間のみでしょう」。心理学者で心理療法士のローリー・ホークス氏はそう述べる。

独り言というのは、性格に関係なく、一般的な習慣だ。「外交的な人は一般に大きな声で長い独り言を言う傾向があります。そういった人は聴衆の前で話すことが好きで、誰かと話すときも大きい声で話します。また誰もいないと一層大声で独り言を言う傾向があります」とホークス氏は強調する。

声に出すと自分の考えを明確にしやすくなる

独り言を言ったり、考えをブツブツ声に出したりすると頭がおかしいと思う人がいるかもしれないが、その行動は極めて自然だ。心理学者からすると、独り言はむしろ有益という。「独り言を言うと、頭の中だけで考えているより、考えをまとめやすくなります」とホークス氏は付け加える。

たとえば高校での数学の問題を思い出してみよう。問題用紙に書かれた情報を言葉にしてみると問題を解きやすくなる。つまり、原則として計算するときと同じだ。独り言を言うとき、文章が途中で終わることは多々ある。「独り言を言うことで、自分自身を安心させたり、励ましたり、祝ったりすることができます。また、独り言は、自律性を育み、自分を知ることにもつながります。また、どうしてあんなことをしてしまったのだろう?などといった質問により、物事を振り返ることができます」と同氏は続ける。

消化のプロセス

ストレスの多いミーティングの前にも、独り言はリハーサルとして、他人と話す準備をすることにつながる。「面接や査定を受けるときにも役立ちます。また、独り言はセラピーでも用いており、患者に目の前に上司が座っていると想定するよう伝えることもあります」とホークス氏は述べる。

ホークス氏は独り言を消化機能と見なしている。「意見交換をしているときに、その内容が難題だったり、早めに切り上げなければいけなかったりすると、そこで話を終了させるでしょう。でも人間は話を中途半端に終わらせたくないと思うのが一般的で、独り言をすることでその会話の内容を反芻するのです。私たち人間は、なぜ?と考えるのが常なのです」とホークス氏は言う。

ただし、かなり頻繁に独り言を言うようであれば、もっと他人と交流を持つべきかもしれない。そうすることで自分が何をするべきか、頭の整理がつきやすいだろう。

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texte : Ophélie Ostermann(madame.lefigaro.fr), traduction : Hanae Yamaguchi

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