ウディ・アレン監督作にケイト・ウィンスレット初登場!

Culture 2018.07.28

生活の場からあでやかに跳び、夢うつつの恋に身を投げ打つ。

『女と男の観覧車』

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1950年代の彩り豊かなコニーアイランドが目に楽しい。スリラー仕立ての悲喜劇が万華鏡のように変幻する、有機的な舞台装置をも成す。バツイチ同士の似合いの夫婦。でも、気はいいけれど俗物の夫に妻ジニーは飽き足りず、本作のストーリーテラーでもある劇作家志望の青年と恋に落ちる。このままでは終われない、と失われた若さの夢に身を投じる、ヒロイン気質の女の放心と暴走を、ハリウッド黄金期の名女優ばりの華やかさを纏いケイト・ウィンスレットが好演。軽妙さの中に悲劇の風格を宿したアレンの野心作。

『女と男の観覧車』
監督・脚本/ウディ・アレン
2017年、アメリカ映画 101分
配給/ロングライド
丸の内ピカデリーほか全国にて公開中
http://longride.jp/kanransya-movie

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*「フィガロジャポン」2018年8月号より抜粋

réalisation : TAKASHI GOTO

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