時代を切り拓け! 世界の注目クリエイター。 料理界のジャスティン・ビーバー、フリンシェフに注目。
Culture 2018.08.11
オリジナルな発想で時代に風穴を開け、見たことがないものを創る。エネルギッシュな勢いのある、若手クリエイターたちにインタビュー。
|ニューヨーク|
両親は料理ベタ!? J・ビーバー似の天才。
フリン・マックゲリー(シェフ)
Flynn McGarry
1998年、ロサンゼルス生まれ。幼い頃に料理に目覚め、自宅学習しながら料理を学ぶ。北欧やイタリアのレストランでも修業を積み、ポップアップレストランを経て、自身の店をロウアーイーストサイドにオープン。
夢を実現させる力があるなら、大人になるのを待つ必要はない。
弱冠19歳にして、2018年3月に自身のレストランGemをオープンしたフリン。料理に興味を持ったきっかけは「両親があまりにも料理が得意じゃなかったから」だという。本やグーグルで調べて料理してみると意外にもおいしくできたことから、しだいにのめり込んでいく。12歳の時に地元のレストランで働き始め、空き時間には自分でメニューを考案。両親の友人たちを招いてパーティを開催すると、評判を聞きつけた人が増えていき、ついには50人も集まるように。そんな幸せなひとときからヒントを得てレストランを立ち上げた彼は、料理界のジャスティン・ビーバーの異名とともに一躍、時の人となった。「一般的なシェフに比べたら、僕は10歳以上若いかもしれない。でもいますでにできるなら、大人になるのを待つ必要はないと思った。自分のレストランが欲しくて必死に努力したんだ」と語る。地道な努力を続ける若き天才シェフの道は、いま始まったばかり。
*『フィガロジャポン』2018年8月号より抜粋
photos (PORTORAIT) : OMI TANAKA, réalisation : AZUMI HASEGAWA