フィガロが選ぶ、今月の5冊 写真家高橋ヨーコが撮り続ける、白一色の極寒の風景。

Culture 2018.11.08

高橋ヨーコが撮り続けた、極寒のイノセントな世界。

『WHITE LAND』

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高橋ヨーコ写真 Ontario Paper刊 ¥6,264

写真家・高橋ヨーコの名前を最初に知ったのは、蒼井優の写真集『トラベル・サンド』だった。以来、第一線の女優たちがこぞって指名してきた。サンフランシスコを拠点とするせいか、乾いた熱い日差しのイメージがあったけれど、24年にわたり撮り続けてきたのは、-40°Cになることもある極寒の風景だった。旧ソビエトから北ヨーロッパ、北海道にシベリア、何度となく訪れたという白一色の世界は、ほぼすっぴんでカメラの前に立つ女優たちと同じく、飾り気がなく清潔でイノセントな魅力をたたえている。エディションナンバー入りで1000部限定。

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*「フィガロジャポン」2018年10月号より抜粋

réalisation : HARUMI TAKI

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