フィガロが選ぶ、今月の5冊 マリオ・ソレンティが写した、17歳のケイト・モス。

ブレイク前のケイト・モス、17歳のみずみずしい原点。

『Kate』

マリオ・ソレンティ写真　Phaidon Press刊　¥11,738

ケイト・モスとイタリアの写真家マリオ・ソレンティといえば、1993年に公開されたカルバン・クラインの香水「オブセッション」の広告があまりにも有名だが、この写真集に収録されているのは、彼女がブレイクする前の貴重な未公開ショット。当時、ケイトは17歳。恋人同士だったふたりのプライベートを覗き見るような、センシュアルな写真の飾り気のないみずみずしさにハッとさせられる。25年の時を経て、新たな香水「オブセスト」の広告に再び起用された伝説のカップルの原点であり、リアリティのある美しさとは何かを問いかけてくるようだ。

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＊「フィガロジャポン」2018年12月号より抜粋