まるでアート! アースイーターが待望の日本デビュー。

Culture 2019.03.18

強烈なインパクトを与える、新しい音楽のかたち。

『イリシリ』/アースイーター

190213-musique-01.jpg

Pヴァイン ¥2,592

クラシカルなハープの爪弾きが聞こえてきたかと思うと、時空をねじ曲げたような効果音が取り囲み、妖精のひとりごとのような歌が始まる。アースイーターは、ケイト・ブッシュやビョークを引き合いに出されるほどの才能の持ち主であるアレクサンドラ・ドリューチンのソロプロジェクト。本作はベルリンに拠点を置く実験的なレーベルからリリースされ、エレクトロニカのリスナーにおおいなる波紋を呼んだ3作目で、日本では待望のデビュー作となる。

彼女の音楽は、ミニマルなようで凝りに凝ったサウンドメイクや、幽玄的な声の響きを緻密に組み立てながら、非現実世界を見ているような感覚にさせてくれるのがポイント。映像をはじめとするシュールなビジュアル表現も非常にクリエイティブで、各方面から高い評価を得ている。もはや音楽の域を超えてアートと言ってもいい存在のアーティストだ。

Eartheater — Peripheral
 

Eartheater — Inclined

【関連記事】
フランスのトップスター、ザーズ3年ぶりの新作。『エフェ・ミロワール 〜心、重ねて〜』
多彩な音色が響く最新型エレクトロニックミュージック。『マジック・スプーキー・イアーズ』/キー・コンジョグ

*「フィガロジャポン」2019年2月号より抜粋

réalisation : HITOSHI KURIMOTO

Share:
  • Twitter
  • Facebook
  • Pinterest

フィガロワインクラブ
Business with Attitude
パリとバレエとオペラ座と
世界は愉快

BRAND SPECIAL

Ranking

Find More Stories