things to do 2019 フジロックが待ちきれない! カルプルニアの魅力。

Culture 2019.04.14

2017年に結成されるやいなや、世界中の音楽ファンを魅了。平均年齢16歳の彼らが語る音楽への想いに耳を傾けて。

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Calpurnia
「ストレンジャー・シングス 未知の世界」や『IT/イット“それ”が見えたら、終わり。』出演俳優のフィン・ヴォルフハルト率いる、カナダのバンクーバー出身の4人組バンド。左から、アイラ・テスラー・メイブ(ギター)、フィン・ヴォルフハルト(ボーカル)、ジャック・アンダーソン(ベース)、マルコム・クレイグ(ドラム)

――バンドメンバーはどのような経緯で集まったの?

マルコム:僕とフィンがパップっていうバンドのミュージックビデオの撮影で出会って、そこで友だちになったのが始まり。ふたりで音楽を作り始めて、その後、アイラとジャックに会って、4人で音楽を作るようになったんだ。

――ロックバンドという形にこだわる理由は? また、10年後、20年後、ロックは音楽シーン全体の中でどのようなものになっていると思う?

ジャック:バンドとしてロックミュージックを演奏しているというのは、僕たちにとってすごく意味のあることなんだ。自分がいちばんエンジョイできる音楽だし、その音楽を3人の友人たちと一緒に演奏できているなんて、これ以上のことはないね!
アイラ:ロックのよいところってエナジーだと思う。
フィン:エナジーと、そのエナジーで人々を動かせるところだね。エナジーだけでなく、みんなをひとつにできるところもロックが重要なジャンルである理由だと思う。一緒にダ
ンスできるしさ。
アイラ:ロック以外の音楽もその力はもちろんあると思うけど、ロックは特に、いろいろなタイプの人たちをひとつにできると思うわ。時代も関係なく、あらゆる世代の人が楽しめる音楽。懐かしさを感じられるし、新鮮さも感じることができる音楽こそロックンロールじゃないかしら。
フィン:僕の目指すゴールは、ロックンロールのムーブメントを回帰させること。いま、もうそれは起こりかけていると思うけどね。ハードロックにインスパイアされたバンドがたくさん出てきているし、それがもっと大きくなっていくと思う。

―― 昔の音楽に興味を持ったきっかけは?

アイラ:私はビートルズ。初めてビートルズを聴いた時、こういう音楽をもっと聴きたい! って思って、自分で探すようになったの。そう思った時にインターネットへのアクセスがある私たちは、本当にラッキーなジェネレーションだと思うわ。自分が好きな音楽も、知らなかった音楽も、いくらでも発見できる。好きなバンドがいたら、彼らが影響を受けたバンド、そのバンドが影響を受けたバンド、という具合に、どんどん新しい発見が広がっていくの。
ジャック:僕は小さい時にCDプレーヤーが自分の部屋にあったんだけど、持っていたCDがたった2枚で、ジェイムス・ブラントのベスト盤と、ビートルズの「サージェントペッパー」だった。親が持ってたものだけど、そのCDを繰り返し何度も聴いていたんだ。
フィン:小さい時、ママがアルバムを聴かせてくれた。それからずっとビートルズは僕のお気に入り。いまもずっと聴いてるよ。

――ミュージシャンのヒーローは?

ジャック:まずはジョー・ジャクソン。彼は何度か東京でもレコーディングしてるんだけど、すっごくカッコいいから聴いたほうがいいよ。あと、キャプテン・ビーフハート。彼は音楽のルールを破って、自分がしたいことをしてる。彼のそういうところをリスペクトしてるんだ。
マルコム:僕のヒーローはジョン・レノン。最近大好きなのがアリエル・ピンク。彼ってクールだよね。
アイラ:もちろんビートルズだけど、その中でも特にポール・マッカートニー。彼のソングライティングの才能をリスペクトしているし、私は彼のソングライティングにいちばん影響を受けているから。ギターだったら、B.B.キングとジミ・ヘンドリックス。B.B.キングって、音符のすべてを正確に力強く弾けるのよね。すべての音符に意味があると思うし、彼はそれをひとつも逃さない。ジミ・ヘンドリックスは、型破りなところが好き。
フィン:いまのところは、シカゴのツイン・ピークス。彼らは僕の中で大きな存在。あとはもちろんビートルズ。あ、それとニルヴァーナも。

――バンド活動とは別に、同世代の若者たちに音楽を紹介するようになったきっかけは?

ジャック:ツイン・ピークスの「Wanted You」を昨年カバーした時、そのビデオにたくさんコメントが来たんだけど、その数に全員びっくりしちゃって。“このバンド、知らなかったよ。これからチェックしてみる!”とかさ。それを見て。超クールだと思った。そこで、自分たちをプラットフォームにして、素晴らしい音楽を広げることができるんじゃないかと思うようになったんだ。それから、インスタグラムとかにも自分の好きな音楽をのせるようになったね。
アイラ:音楽を広めることは、ずっとやりたいと思っていたことだったの。自分自身の音楽をオンラインでずっとポストしてきたし、自分がよいと思うものがより多くの人たちに届いて、それをみんなも楽しんでくれたら、それはすごくうれしいことだから。私たちには音楽をたくさんの人たちに広げるプラットフォームがあるから、それは本当にラッキーだと思うわ。

※『フィガロジャポン』3月号より抜粋

interview:KOREMASA UNO

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