立田敦子のカンヌ映画祭レポート2019 #02

【カンヌ映画祭】窪田正孝、初カンヌ映画祭!

特集

映画祭2日目、サイドバーである「ある視点」部門や併設部門「監督週間」も開幕して、いよいよカンヌも賑やかになってきました。昨夜、公式上映が行われたジム・ジャームッシュ監督『The Dead Don’t Die』(原題)の記者会見、キャストのインタビューなど、すでにフルスロットル状態です。

そういえば「監督週間」のオープニングでは、ホラーの巨匠ジョン・カーペンターのトリビュートも行われました。今年はホラーイヤー!?

そんな中、「監督週間」に選出された三池崇史監督『初恋』の記者会見を取材、主演の窪田正孝さんにインタビューしてきました。窪田正孝さんは、現在フジテレビで放送中のドラマ「ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~」に主演中。なんとかスケジュールをやりくりして、1泊2日でカンヌ入り。朝到着したばかりにもかかわらず、疲れも見せずに取材に対応してくれました。

190516-299A1801(c)-Kazuko-Wakayama.jpg左から、三池崇史監督、主演の窪田正孝さん、ヒロイン役の小西桜子さん。© KAZUKO WAKAYAMA

午後一で行われた記者発表会見では、三池崇史監督、窪田正孝さんのほかに、オーディションで3000人の中から大抜擢されたヒロイン役の小西桜子さん、東映プロデューサーの紀伊宗之氏、プロデューサーの坂美佐子氏、また英国人プロデューサーのジェレミー・トーマス氏も登壇。
ジェレミー・トーマス氏は、大島渚監督の『戦場のメリー・クリスマス』(1983年)を始め、三池崇史監督の『十三人の刺客』(2010年)なども手がけた大物プロデューサーです。

190516-299A1774(c)-Kazuko-Wakayama.jpg大物プロデューサーたちに囲まれて。三池崇史監督は2年ぶり、7回目のカンヌ映画祭。© KAZUKO WAKAYAMA

窪田正孝さんは、「三池さんとご一緒させていただいて、カンヌという(映画の)聖地に連れてきていただいて感無量です。映像の中に飛び込んでいける作品、(完成した作品を観て)熱くなりました。世界の方々に観ていただきたいです」と挨拶しました。

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190516-0Y8A5501(c)-Kazuko-Wakayama.jpg初のカンヌ映画祭で、喜びを語る窪田正孝さん。© KAZUKO WAKAYAMA

窪田正孝さんと三池崇史監督の付き合いは長く、三池崇史監督が、テレビドラマ『ケイタイ捜査官7』の主役のオーディションで、当時19歳だった窪田正孝さんを見出したのがふたりの出会い。そのドラマを見たプロデューサーがNHKのドラマに起用したことで頭角を現し、あれよあれよという間に国民的な人気俳優となり、『十三人の刺客』(10年)にも主要キャストのひとりとして出演しました。

三池崇史監督は「窪田君は、『十三人の刺客』の舞台挨拶の際、“錚々たる先輩方をどう思いますか?”と聞かれると、“ものすごい先輩たちを踏み台にして頑張ります”と答えたんです。たぶん、いろいろ諸先輩方から学んでそれを糧として頑張ると言いたかったんだと思いますけど。本当にそれを実現してしまったという人ですから、出てくれて本当によかったなあと」とジョークを飛ばし、笑いを誘うなど三池組のおおらかさが伝わってくる会見でした。

190516-299A1739(c)-Kazuko-Wakayama.jpg映画『初恋』の会見は、終始和やかな雰囲気に包まれた。© KAZUKO WAKAYAMA

この会見では他のキャストも発表されましたが、大森南朋、染谷将太、内野聖陽、ベッキー、村上淳、塩見三省ななど、錚々たる俳優陣の名前が。このメンバーからいっても、三池崇史監督の作品らしいノワールな活劇が予想できますが、続いて行ったインタビューで窪田正孝さんは、「いろいろな要素があるけれど、これはなんといってもラブストーリー。人を好きになることについての話です」と語ってくれました。

190516-kubocchi.jpg映画『初恋』では、ボクサーの青年役を演じる。

『初恋』は、ボクサーの青年が偶然街で助けた少女とともに逃走するも、麻薬絡みの組織の抗争に巻き込まれるというストーリー。念願だったボクサー役を演じた窪田正孝さんですが、俳優としてもまた一段ステップを上がったようです。

映画ジャーナリスト 立田敦子
大学在学中に編集・ライターとして活動し、『フィガロジャポン』の他、『GQ JAPAN』『すばる』『キネマ旬報』など、さまざまなジャンルの媒体で活躍。セレブリティへのインタビュー取材も多く、その数は年間200人以上とか。カンヌ映画祭には毎年出席し、独自の視点でレポートを発信している。

>>立田敦子のカンヌ映画祭レポート2019
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