NYの記憶を刻む、名ギター職人のドキュメンタリー。

Culture 2019.08.31

小さな店の日常記録が生む、音楽と会話の慕わしい時間。

『カーマイン・ストリート・ギター』

1908xx-cinema-04.jpg

変貌するグリニッジヴィレッジに、ひなびたギター店が佇む。商業主義に流されないロック文化の孤塁を守るように。店の奥には工房があり、ニューヨークゆかりのホテルや教会などの廃材を、店主リックが独創的なギターに再生させる。バーの止まり木があれば、酔客がつけた傷や酒の染みまでをボディの風合いにする手作り感。店のギターを試し弾きし、名物店主と談笑する常連客には、名うてのギタリストたちに混じって音楽好きなジャームッシュ監督も。親密な小空間が生む、安らぎ、うねるような音楽と語らいの桃源郷!

『カーマイン・ストリート・ギター』
監督/ロン・マン
2018年、カナダ映画 80分
配給/ビターズ・エンド
8月10日より、新宿シネマカリテほか全国にて公開
www.bitters.co.jp/carminestreetguitars

【関連記事】
80年の歴史を誇る、名門ジャズ・レーベルの魅力とは?
イギリスのカリスマを演じたタロン・エガートンに迫る!

*「フィガロジャポン」2019年9月号より抜粋

réalisation : TAKASHI GOTO

Share:
  • Twitter
  • Facebook
  • Pinterest

フィガロワインクラブ
Business with Attitude
キーワード別、2024年春夏ストリートスナップまとめ。
連載-パリジェンヌファイル

BRAND SPECIAL

Ranking

Find More Stories