ベッドルームで紡がれた、プライベートなポップス。
Culture 2019.10.22
夢うつつで聴きたいDIYインディーポップ。
『ハウス・オブ・シュガー』/(サンディー)・アレックス・G
ビート ¥2,376
眠っているのか起きているのかわからないくらいの、まどろみの時間。そんな時に聞こえてくる音楽かも、と思わせてくれるのが、(サンディー)・アレックス・Gだ。手作り感覚にあふれたチープながらもカラフルなサウンドと、儚くも優しい歌声で奏でられるのは、現実と夢を行き来するかのような美しいメロディ。自宅のベッドルームで夜な夜な紡いで作りあげたプライベートなポップスだからこそ、無防備な時ほど自然に耳に入ってくる。そして、彼の住むフィラデルフィアの街へと旅するような感覚になるのだ。
アレックスは幼少期からギターやコンピューターを扱うことを覚えたという。10代にして宅録アーティストとして名を馳せ、フランク・オーシャンと共演するほどの実力を持つ。想像力に満ちた彼の音楽は、夢の世界のようにさらに広がっていくだろう。
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*「フィガロジャポン」2019年11月号より抜粋
réalisation : HITOSHI KURIMOTO