イランの巨匠が描く、抑圧と対峙する3世代の女優たち。

特集

女性や女優が歩んだ道から、来るべき社会を眺望する。

『ある女優の不在』

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見知らぬ女優志望の少女から謎の動画を受け取る某有名女優。親族の罠にはまり学びの道を絶たれた、という沈痛なメッセージに導かれ、撮影を抜け出した女優は国境付近の山岳地帯を旅する。カンヌ国際映画祭脚本賞に輝くこのミステリー仕立てのロードムービーは、トルコ系集落の因習が強いる多感な少女の息苦しさを活写しつつ、イラン現代史が強いてきた伝説の大女優の悲話をそこに忍ばせる。10年間の映画製作禁止の命を当局に食らっても、鬼才パナヒはタブーを厭わない「女性映画」作りへと突き進む。神出鬼没の身軽さで。

『ある女優の不在』
監督・脚本/ジャファル・パナヒ 
2018年、イラン映画 100分
配給/キノフィルムズ
ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開中
http://3faces.jp

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*「フィガロジャポン」2020年2月号より抜粋

réalisation : TAKASHI GOTO

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