正反対のふたりが、気球で大空の冒険へと飛び立つ。

Culture 2020.01.17

"水と油"のコンビが協調し、未踏の空の臨界点へ向かう。

『イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり』

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フェリシティ・ジョーンズが演じるのは、華やぎを好む芸人出身の気球操縦士。エディ・レッドメインは、天気予報を変革させたい実直な気象学者。映画は気球が空の旅の最先端だった19世紀ロンドンの史実をベースに、性格も職能も真逆な女と男(『博士と彼女のセオリー』コンビ)を狭い気球に相乗りさせる。互いの弱点を含め、設定はぬかりない。積乱雲の嵐、寒さと低酸素症による昏倒。制御不能な空中のスリルは心臓破り。他方、思わぬ高度で黄色い蝶の群れと遭遇したり、清澄な空に浄化される。

『イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり』
監督/トム・ハーパー
2019年、イギリス・アメリカ映画 101分
配給/ギャガ
1月17日より、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開
https://gaga.ne.jp/intothesky

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*「フィガロジャポン」2020年2月号より抜粋

réalisation : TAKASHI GOTO

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