山崎まどかが映画に見いだす、イットガール誕生の瞬間。

Culture 2020.02.04

映画はイットガール誕生の瞬間を知っている。

『映画の感傷 山崎まどか映画エッセイ集』

2001xx-livre-02.jpg

山崎まどか著 DU BOOKS刊 ¥2,420

まだ無名だったレナ・ダナムを発見した瞬間を、著者は、まず鮮やかに切り取ってみせる。インディーズ映画の予告編を観ただけでイットガール誕生の予感に震えたのは、まだ何者でもなかった頃の自分と重なったせいだ。映画の中に、かつて女の子だった私たちがいる。ウィノナ・ライダーやキルスティン・ダンスト、彼女たちが特別だったのには理由がある。時代とともに更新されてきたイットガールたちの肖像を読み解けば、あの頃抱いていた焦燥や憧れがよみがえる。

【関連記事】
山崎まどかが選ぶ、女性作家が描く女性のための物語。
言葉のプロが選ぶ、2019年に勇気をもらえた3冊の本。
クリエイティブな女性たちの、日常と奮闘を垣間見る。

*「フィガロジャポン」2020年2月号より抜粋

réalisation : HARUMI TAKI

Share:
  • Twitter
  • Facebook
  • Pinterest

フィガロワインクラブ
Business with Attitude
キーワード別、2024年春夏ストリートスナップまとめ。
連載-パリジェンヌファイル

BRAND SPECIAL

Ranking

Find More Stories