チベットの美しい風景が包み込む、家族の心を繋ぐ物語。

特集

生と死をめぐる清冽な旅、チベット映画の潮流来る。

『巡礼の約束』

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聖地ラサへの巡礼。ウォマが「五体投地」を繰り返す山裾の道路を、我が物顔で幾台も車が行き来する。都市化の波がここにも。色味豊かな民族衣装を纏い、山間の暮らしを支えてきたウォマの凛とした素材の美しさ。明け方の火影に導かれるように突如、彼女は巡礼に旅立つ。前夫との子である少年と夫ロルジェ――相性の悪い義理の父子が後を追う。ウォマの衝動を探るように。チベットの俊才が描く魂の継承の物語。主役の交代という大胆な構成に胸が騒ぎ、母を亡くした仔ロバの同伴という神話的な画力に吸い寄せられる。

『巡礼の約束』
監督・共同脚本/ソンタルジャ
2018年、中国映画 109分
配給/ムヴィオラ
2月8日より、岩波ホールほか全国にて公開
http://moviola.jp/junrei_yakusoku

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*「フィガロジャポン」2020年3月号より抜粋

réalisation : TAKASHI GOTO

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