驚きの連続! パリ・オペラ座公演の舞台裏。

Culture 2020.03.30

フィガロジャポン30周年

この春、3年ぶりの来日公演を果たしたパリ・オペラ座バレエ団。そして30周年を迎えたフィガロジャポン読者のために特別に用意されたのが、エトワールのジェルマン・ルーヴェとの撮影会&公演後のバックステージツアー。そのイベントの様子をお届けします。

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連載「パリとバレエとオペラ座と」でも紹介しているとおり、ダンスール・ノーブルと呼ばれるにふさわしいエレガンスを見せるジェルマン。

会場に集まった参加者の前にジェルマンが現れたとたん、ため息と歓声の交じったような感嘆の声が上がり、その場が一気に華やかに! 優雅な身のこなし、輝くまなざし、そしておしゃれな着こなし……まさにプリンス的エトワール!という存在感ながら、参加者の声に耳を傾け、にっこりと受け答えをする姿はとても気さくで、ますます虜になってしまいそう。

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参加者のみなさんと言葉を交わすジェルマン。

ジェルマンとの記念撮影の後は、この日のプログラム『オネーギン』鑑賞。情感豊かに演じるドロテ・ジルベールに何度も心を打たれ、力強くしなやかに踊るユーゴ・マルシャンに魅せられ……ドラマティックなストーリーにたっぷりと浸らせてもらった。新型コロナウイルスの影響で実施が危ぶまれた中、細心の注意と対策をとったうえで開催された今回の公演。会場にいた誰もが、この舞台を味わえたことを心の底から貴重に感じていたはず。鳴り止まないカーテンコールに、その想いが表れていた。

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そんな舞台の興奮冷めやらぬまま、参加者はバックステージツアーへ。公演の会場である東京文化会館は、「東京にオペラやバレエもできる本格的な音楽ホールを」と1961年に建設され、パリ・オペラ座バレエ団をはじめ、世界中のさまざまなカンパニーの来日公演やオペラ、クラシックコンサートなどを行ってきた施設。それゆえ舞台袖のスペースには、公演記念のポスター、出演者のサインなどが所狭しと飾られている。

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ホールの歴史を振り返りながらじっくり眺めてみたくなる。

ちなみに、この日『オネーギン』に出演したユーゴ・マルシャンは、パリ・オペラ座が前回2017年3月に来日公演した際、『ラ・シルフィード』の主役を踊ってエトワールに任命されている。その喜びの日に彼が柱に記したというサインも発見!

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ユーゴのサインと、エトワール昇格の記念日である「03/03/2017」が力強く刻まれている。

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出演者やスタッフのサインが寄せ書きされた、今回の公演ポスター。

舞台袖では、さまざまなトリビアを聞くことができた。たとえば、舞台の床はそのままではクッション性がないため、ダンサーの脚への負担を考え、公演中は一面に専門の“バレエ床”が敷きつめられ、その上にリノリウムが敷かれているそう。プログラムによってはシーンによって床の色を替えるため、異なる色のリノリウムを使う順番に重ね、幕間に剥がして場面転換するといった大仕事も行われているのだ。

また、ダンサーが舞台転換時に一瞬で衣装チェンジをしなくてはならず、楽屋まで戻る時間がない時のために、舞台袖には黒い布で覆われた着替え用スペースが用意されている。暗転していてもたどり着けるよう、目印として白い矢印が施されているのも工夫だ。

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黒い布で囲まれた衣装チェンジ用スペース。

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舞台袖から客席を見ると、こんな景色。舞台上には、翌日の公演前にダンサーたちが行うバーレッスンの準備がされている。

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トゥシューズやバレエシューズの滑り止め用の松脂。シューズを履いたままでも塗りやすいようにと、板の上に用意されている。

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オーケストラピットを拝見!

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衣装が収められたケース。演目ごとに分けられ、このまま船便(場合によっては空輸)で運ばれる。

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メイクスペース。柱には役ごとのメイクチャートが貼られ、確認しながら仕上げていく。

舞台がつくり上げられる背景を知ることで、この日の『オネーギン』の感動がさらに高まり、次の公演がひときわ待ち遠しく感じられるように。知的好奇心をたっぷり刺激された、貴重なバックステージツアーとなった。

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Present
エトワールのジェルマン・ルーヴェ&レオノール・ボラックのサイン入り、パリ・オペラ座来日公演のプログラムを2名様にプレゼントします!

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photos:AYA KAWAUCHI

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